新型コロナウイルス対策?クレベリンで防げねぇ理由

旅のトラブル
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某製品の空間除菌グッズ「クレベリン」商品がバカ売れらしいです。

中国の武漢が震源地の新型コロナウイルスが世界中に拡散しています。

このような心理的なパニックが原因でマスクが店頭から消え、インチキ商品を売ろうとしている変な人が続出しています。

独立行政法人の国民生活センターでも「新型コロナウイルスに便乗した悪質商法にご注意!(速報)」と注意をアナウンスしています。

私の周りでも類似品や「クレベリン」を買ってきてほしい、「クレベリン」を買わないか?と話をもちかけられたりと面倒が続いています。

金の無駄だと思う理由を紹介します。

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クレベリンで新型コロナウイルス対策になるとメーカーは一言も言ってないからね!
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クレベリンって何なん?

公式ホームページを見ると下記の記載がありました。

クレベリン置き型は空間だけではなく、物に付着したウイルスや菌も99.9%除去してくれる製品。

出典元・引用文献:大幸薬品|クレベリン

しかし、この「クレベリン」は消費者が望むような本当に効果があるのでしょうか?

「クレベリン」は閉鎖空間で確認されたものですから、条件付きですね。

つまり、人の出入りがあり空気の流れがある生活空間(開放空間)には、十分な背かは出なかったんだと思います。

※大幸薬品調べ
6畳相当(25㎥)の閉鎖空間でクレベリン置き型製品により、浮遊・付着ウイルスの一種、浮遊・付着菌の一種を180分間で99.9%除去できる事を確認

※全てのウイルス・菌を除去できるものではありません。

※ご利用環境により、成分の広がりは異なります。

出典元・引用文献:大幸薬品|クレベリン

中国人の間でも流行っているので、中国語でも宣伝がされています。

場所によって値段が違いますねぇ~

クレベリンを知った時に

この手の商品を知った時には、「消費者庁」で商品を検索します。

既に、2014年に消費者庁が二酸化塩素によって生活空間の除菌・消臭ができるとする空間除菌グッズは、効果を裏付ける十分な根拠がないとして、事業者17社に対して表示変更などを求める措置命令を出しています。
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空間除菌グッズの製品表示が、購入者が勘違いして購入する恐れがあるので直してね!と消費者庁が言ったんですね。

これを受けて当時の大幸薬品は「ご利用環境により成分の広がりは異なります」との注意書きを入れることで対応し、現在ではサイトがリニューアルされています。

弊社では、二酸化塩素分子には、空間中のウイルスや菌を除去し、カビの生育を抑制し、消臭する働きがある事を確認しており
出典元・引用文献:大幸薬品|クレベリン ゲル等についての本日の報道に関して

クレベリンのエビデンスの一つとして紹介されている論文は、大幸薬品、大阪府立大学と共同で実験を行ったらしく。結論ありきではないかと思う事だろうと思う。少なくとも私は、第三者の論文を見つける事が出来なかった。


大幸薬品、大阪府立大学と共同で行った 二酸化塩素と次亜塩素酸ナトリウムとの除菌能力の比較実験の結果を発表

消費者庁から合理的な根拠の提出を求められた各社のうち、大幸薬品が提出データは密閉空間での試験結果データでした。

出典元・引用文献:大幸薬品|ウイルス検証データ

そして他の企業が商品撤去やWEBサイト閉鎖を行った中で大幸薬品が、一部表記の変更と販売継続を行っています。

低濃度二酸化塩素による空中浮遊インフルエンザウイルスの制御 によれば、「(中略)湿度 30% では,この程度の濃度では感染リスクの低下はほとんど望めないことが,明らかになった。」とされている。

つまり、二酸化塩素を室内の生活空間で利用しても感染リスクの低下を見込めません

 

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二酸化塩素を利用した空間除菌グッズには「除菌」と言う表現がされています。
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これは二酸化塩素が「医薬品」や「医薬部外品」に該当しない為、医学用語の「滅菌」「消毒」と言う表現が使う事が出来ません。
  • 「滅菌」・・・病原体・非病原体を問わず全ての微生物を死滅。
  • 「消毒」・・・病原性微生物を死滅させ、感染のリスクを無くす。
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「除菌」は洗剤業界が作った造語です。
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つまり、私達はその手の期待はしない方が良く、私達の判断次第ですね。
「新型コロナウイルス対策」「新型インフルエンザ対策」「パンデミック対策」「ノロウイルス」「O-157」 等の感染症の予防効果等をうたう表示・広告は薬事法に抵触するおそれがあると考えられます。

クレベリンのアンケート結果

クレベリンのホームページには医師の9割がクレベリンをおススメしたようです。

アンケート内容が不明ですし、アンケートの選択肢も不明ですね。また「商品情報詳細」とはどのようなものだったのでしょうか?しかも子育て世帯に薦めたいかをアンケートしたようなので、判断基準があいまいですね。

出典元・引用文献:大幸製薬|クレベリン

二酸化塩素

これら商品に使われている二酸化塩素が消毒用の劇薬であり、強力な消毒効果があることは周知の事実です。

使用上のアドバイスとして「二酸化塩素による部屋等の除菌をうたった商品は、さまざまな状況が考えられる生活空間で、どの程度の除菌効果があるのかは現状では分からない」という内容を国民生活センターが公開した。

国民生活センター|二酸化塩素による除菌をうたった商品 -部屋等で使う据置タイプについて-

国民生活センターが少なくとも二酸化塩素を主成分とする「除菌」について不明と判断されています。

二酸化塩素の危険性

国民生活センターが事例として18例中4例を紹介しています。


国民生活センター|二酸化塩素による除菌をうたった商品 -部屋等で使う据置タイプについて-

終わりに

感染症予防は、「手洗」「消毒」「栄養のある食事」「良く寝る」など多様な方法を行う必要がありますが、「クレベリン」を使いたいとも、友達に奨めたいとも思いません。

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中国などから購入を求められた方に一つ注意なのは、このゲルタイプの「クレベリン」は国際線の飛行機に持ち込みが出来ませんので注意してください。

■クレベリン 置き型、クレベリン スプレー
成分の『二酸化塩素』が 航空法上の『搭載禁止物質』に指定されているため、航空機に載せることはできません。

■クレベリン スティック(ペンタイプ、フックタイプ)
成分の『亜塩素酸ナトリウム』は『危険物』にあたるので、手荷物および預け荷物のいずれでも機内持ち込みはできません。

出典元・引用文献:大幸製薬|クレベリンシリーズの航空機での扱いについてのご案内

岩田健太郎さん著書のこの本を読んで正しく感染症を恐れて予防をしたいですね。

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