釣り人の行動と港湾漁業関係者のトラブル5つ+2

釣り
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防波堤等の港湾施設の港湾漁業関係者からの苦情が絶えない。

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我々は、船舶の修理をしているし、実際に漁業権を持つ漁師。

そもそも、港は釣り場としてつくられたものではありません!

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ポイントが荒れる⁉

「釣り場を公開すると、ポイント荒れる」と書き込みがありますが、グーグルマップやストリートビューや海図が誰でも入手観覧可能な世の中で一概には言えないのです。

釣り場の荒れは、堤防や波止めの施設管理者や漁業関係者が使う場所深刻でございます。

  • 湾内にゴミを捨てて帰る方
  • 漁業権が必要な魚介類を取る方
  • 経年劣化で隙間や段差が起き危険
  • 海中の仕掛けのタコ壺の縄や刺し網に仕掛けを絡まし、使えなくする方
【ゴミは持ち帰って】→【投げ釣り禁止】→【一部範囲で釣り禁止】→【釣り禁止】→【立入禁止】→拒絶【柵と有刺鉄線】

マナーの悪さが原因

釣り人と漁業関係者、遊漁関係者、港湾運送関係者、マリーナ関係者などの利害関係者との合意形成が図れないのでございます。

その結果として

【釣り禁止】や【立ち入り禁止】の処置をする場所が増えている状況が続いているのです。

何故でしょうか?

仕事に支障が出ているからでございます。

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釣り人は遊びだろうが、こっちは仕事で生活が糧だ。

釣り人の利用によって、汚れる、悪臭、騒音問題よりも死活問題なのが、船のキワに向けてジグや仕掛けを投げる事で、船舶が傷が付く事や繋留ロープに仕掛けが巻きつく事が深刻な問題でございます。

船舶は仕事道具と言う認識

1:駐車場以外に違法駐車

港湾施設などの空き場所に駐車される方が多いですが、港湾施設の港湾漁業関係者の車が最優先で駐車出来る事が最低条件でしょう。

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妨害する形での駐車などは迷惑ですし、交通障害や関連事故の発生する可能性があります。

2:仕事場所に入り込み釣り

堤防では給油や網の整頓や荷物の積み込みなど様々な作業をするのでございます。

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作業の近くなどで釣りをされると迷惑だ。

3:航路に仕掛け

堤防の先端から投げ釣りをされると、入港や出航の際に邪魔になっているのでございます。

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船舶は、海流や風の影響に加えて水深も考えて走行する必要がある為、釣り人からは広いと思っても、通れるルートは案外狭いのだ。

4:繋留ロープに針

繋留ロープにサビキ釣りなど針が巻きついたままに放置された場合、早朝や深夜にロープを手で繰り寄せたり作業をする場合ケガをするし針外し作業が増えロープが痛むのでございます。

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想像して欲しい

薄暗い中で針が手に突き刺さることを!今から仕事に行くのにだぞ。

手紙か何か貼るかで関係者に伝えてくれ。

5:停泊・航行船舶への仕掛けの接触

船舶の際や底ギリギリへ向かって金属の塊を投げて傷つけられるのでございます。

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船の影などに魚が付くのは理解できるがダメだろ。

例えば、車に向かって金属を投げられたら誰でも怒ると思けどな。

6:スクリュウ(プロペラ)に巻き込む

船舶の近くに釣り糸があれば、スクリュウ(プロペラ)に巻き込むのでございます。

釣り人は糸を切れば良いですが、船舶所有者の場合、陸揚げする必要がある。陸揚げ・上架は有料ですし、スクリュウ(プロペラ)やシャフト(軸)に巻きついた糸を取るには分解作業が必要な場合が多ので、業者に頼むと有料になってしまいます。

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手間と時間がかかる作業がエグイからな。しかもPEとかな!

7:船舶に乗込む

堤防などに停泊中の船舶に乗込み釣りをしたり、船の破損や窃盗に加えて船を移動させる行為は、足跡が残っているし異変に気付のでございます。

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激おこぷんぷん丸だぞ、釣り禁止どころか、完全に立入禁止コースだ。

2極化する漁港

国土交通省が釣り文化振興促進を考えています。既存の堤防などを釣り事業として地域活性化と観光客に利用してもらおうと言う考えです。

それに加えて、「海上人命安全条約(SOLAS条約)」に対応するため定められた「国際船舶・港湾保全法」に基づき、国土交通省が指定して、保安対策の義務化を予定しています。

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波止や堤防を施設管理との間借りや黙認の形で釣りが行えていましたが、今後も【立ち入り禁止】が増えるでしょう。
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その中で儲かる漁港は有料で開放され、儲からない漁港は【立ち入り禁止】となるでしょう。

地元の釣り人を大切にしたい気持ちもありますが、釣り人が掃除(撒き餌やイカ墨を流さない)をせず、ゴミを捨てて帰るなど、暗黙の了解が成り立たないのです。

釣り人を堤防に寄せ付けない方法

マナーの悪さも看板では効果が薄いし、お互いの為の看板なんですが、それよりも良い方法が見つかりました。

堤防に墓石が沢山あったら引くだろう

気持ちが悪くて居心地も悪いし、その上に立って釣りとか出来ますか?しかもツルツル表面だから、足を滑らせれば一貫の終わりなのです。

無宗教や直葬が増えているから、墓石の「管理者不在」や「墓じまい」が増えているのです。新しい墓場を作るよりも既存の墓石の撤去の方が合理的なのです。

ゴミ放置禁止場所に「赤い鳥居」と同じ発想でございます。

マナー順守が必要な理由

マナーは規範であり、共通のルールと言えます。たまにローカルルールで分からないこともありますが、一般常識は共有できていると思います。

ルールを破る人を許せない人達がいます。自分の中の価値観が世界の全てで、そこから外れた人を許容できないので悲劇が起きています。

遊び感覚で、堤防から人を突き落とす中学生

マナーを守らないと貴方も海に突き落とされるかもしれませんよ?

そんなに怒らずに漫画でも読んでよ

JK釣り漫画

OL釣り漫画

そんな事せず、柵で進入禁止にされるのは大人な対応と言えるでしょう。

終わりに

アジングやメバリングなど疑似餌を使った釣方法が人気です。青虫の疑似餌もありますよね。それが海に捨てられると魚は勘違いして食べてしまいます。

それでですよ

鮮魚店で買った魚の腹からワームが大量に出てきたらどうしますか?

かつて、生分解プラスチックライン「フィールドメイト」と云う道糸を販売していましたが現在は販売されていません。このような商品がスタンダードになる必要があると思う。

自己満足に釣りをして良い時代の終焉

関係者の苦労を理解する事で不都合な関係解消になればと考えています。

漁業関係者が自己責任と黙認という形で釣り人が利用できていましたが、信頼が崩れ維持するコストが割に合わない例が多いのです。

堤防を立ち入り禁止にするのは簡単(簡易:数十万で1日作業)なだけに、一度禁止になった場合は二度と入れるようになる日は来ないだろうから憂慮しているのです。

継続的に利用させてもらえる関係づくりが大切だと思うのです。

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