愛犬と飛行機(国内線・国際線)を利用するときの手続き方法・注意点と航空会社別ルールのまとめ

日本
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旅行、転勤、引っ越しなどでペット(犬、猫、小鳥、うさぎ、ハムスターなどの小動物)と一緒に出かけたい時、預ける時が困難な時がありますよね。

そんな時は、犬や猫などと一緒に出かけましょう!

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国際線を利用する場合

国際線を利用して海外へペットを連れて行く場合は、日本を出国するためには出国前に動物検疫所で輸出検査(犬の場合は狂犬病とレプトスピラ症の検査)を受ける必要があります。

滞在・渡航先が入国にあたって「狂犬病などの予防注射や検査の証明が必要」としている場合には、予防注射の接種と証明書の提出が必要になります。

輸出予定の7日前までに書類提出の必要がありますから十分に前もって準備を始めてくださいね。

詳しくは、滞在・渡航先国の大使館に問合せて確認を行って下さい。

基本的には受託荷物としてお預かり

基本的には犬は機内持ち込みできないことになっています。残念ですが、体格の小さくても機内に同伴する事が出来ないので、JALやANAも貨物室で預かりとなります。

受付条件

航空会社により規定は多少違いますが、下記に該当することは 事前に航空会社に申告が必要です。

  • 短頭犬種ではないかどうか。
  • 1年以内に狂犬病、混合ワクチンの注射を受けているかどうか。
  • ケージに長時間入っていることに慣れているかどうか。
  • 飼い主さんの側に長時間 いないことに慣れているかどうか。
  • 7歳以上の老犬の場合、獣医師のアドバイスを受けているかどうか確認されることがあります。
  • 健康状態が良いかどうか。

短頭犬種が、ほかの犬種と比較してストレスや気温の変化(暑さに非常に弱い)の影響を受けやすく ストレスもかかるため、体調をくずして(熱中症や呼吸困難など)しまうことがあるのです。

短頭犬種の例フレンチ・ブルドッグやブルドック、ボストン・テリアやブル・テリア、ボクサー、シーズー、キングチャールズ・スパニエルやチベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズなどがいます。

機内に預ける数日前から、家族と離れてクレート(カゴ)に入れて安心して寝る事が出来る(お留守番の練習、ケージに慣れる練習)ように事前に慣らしておく必要があります

預かり不可の犬

以下に該当する場合は、短頭犬種でなくても航空機の利用が出来ません。

  • 健康状態が飛行機の利用に適していない。
  • 妊娠している、生後4か月以内の子犬は飛行機に乗れません。
  • 心臓疾患や呼吸疾患がある場合も飛行機に乗れません。
  • 以前に航空機で輸送した経験があり、その直後に食欲がなくなったり、下痢を起こした場合も飛行機に乗れません。

犬の飛行機機内持ち込みの料金

・国内線の機内持ち込み料金は、約3000~6000円(一部の路線は4000円)ほどかかります。

・国際線の機内持ち込み料金は渡航先と航空会社によります。そしてその時の為替レートにも左右されますが、約25,000~40,000円ほどかかります。

飛行機に乗せる手順

1:空港のチェックインカウンターへ

空港自体は、基本的にペット同伴不可です。

クレートやキャリーに入れてカウンターまで移動することになります。

2:搭乗手続き。

人間のチェックインが終わったら、ペットを有人カウンターで預けます。

  • クレートは、航空会社が貸出をしていますが、使い慣れた自分の匂いのする布・敷物を入れてあげると良いと思います。
  • リードを付けたままだと、クレード内で絡まり危険ですから、必ず外します。

ANAの場合、手荷物受託カウンター(ペットお預かりカウンター)での手続きは搭乗30分前までの手続きが必要です。

【国内線:搭乗条件】

  • 同意書のサイン。
  • 1年以内に狂犬病予防注と混合ワクチンの接種を済ませていること。
  • IATA(国際航空運送協会)の規定に適合したケージに入れて預ける。

【国際線:搭乗条件】

  • 犬を入れるコンテナの3辺(縦・横・高さ)の合計は292cm以内。コンテナの総重量が45kg以内。
  • その他出入国先のルールによってさまざまな条件あり。

JALの場合、カウンターでの手続きは出発時刻の120分前までに手続きが必要です。

【国内線:搭乗条件】

  • 同意書のサイン。

【国際線:搭乗条件】

  • その他出入国先のルールによってさまざまな条件あり。
ペットの輸出入に必要な書類(輸出検疫証明書、健康証明書、確認書=同意書など)を空港スタッフに提示します。

3:ペットを預ける

PETと記載された手荷物チケットを受け取り、ペットと別れる。

ペットは、手荷物とは別に運ばれて行きます。

4:空港に到着して受け取り。

到着ロビーの手荷物受け取りエリアの近くにいる係員にペットを預けた旨を言うか、構内アナウンスで取りに来てくださいと言われるので指定の場所に、PETと記載された手荷物チケットを持って行きます。場合によっては係員がカートに載せて連れてきます。

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手荷物と一緒にペットがターンテーブルで廻ってきませんよ!

事前に予約する方法

ペットの大きさに関わらず、事前に予約して行った方が無難です。貨物室が一杯の場合やクレードの貸し出し数制限を超えた場合に搭乗が出来なくなるからです。

JAL

JALの事前予約サービスはありません。搭乗日当日にチェックインカウンターで「ペットを輸送したい」旨を伝えてください。

ANA

ANAの事前予約方法は2つあります。

人の航空券を予約完了後に表示される予約画面に【ペット事前予約】の項目が表示されます。

代表者、ペットの種類、ケージのサイズ、ケージ数を選択します。当日ペット預ける際には代表者として登録した方が空港で手続きする必要があります。

または、【予約詳細】>【サポート/サービス情報】タブより同様の項目がありますから、登録の際に[同意書]に同意☑することで、搭乗日当日に同意書の提出が不要になります。

クレート(ゲージ)について

ペットクレート(カゴ)の貸し出しがあります。無料でレンタル出来ますから、レンタルの方が確実だと思います。

クレート(ゲージ)の大きさ目安

クレート(ゲージ)ん大きさは、IATA動物輸送規則 8章CONTAINER REQUIREMENT1に準じると良いです。

  • 縦: 体長(A)+ 足の長さ(B)の1/2
  • 横: 肩幅(C)の2倍
  • 高さ: 動物が立った時に、ペットクレートの天井に頭がつかない程度(D)

JAL

JALは、L/XLサイズのみ事前に電話して予約する必要がありますが、小型犬(Sサイズ)の場合でも事前に電話して予約しておくと、チェックインカウンターでの登録がスムーズに済むのでお勧めです。

ペットクレート(カゴ) 目安 大きさ
Sサイズ チワワ、マルチーズなど小型犬や猫 幅43cm×高さ40cm×奥行54cm
Mサイズ ビーグル、コーギーなど中型犬 幅51cm×高さ48cm×奥行69cm
Lサイズ ボクサー、ウィペットなど大型犬 幅55cm×高さ60cm×奥行81cm
XLサイズ シェパード、レトリバーなど大型犬 幅63cm×高さ67cm×奥行90cm
L・XLサイズのペットクレートには限りがあるので、事前にJAL国内線ご予約・ご購入・ご案内(電話)が必要です。
0570-025-071:電話でお問い合わせ(7:00〜20:00〔年中無休〕/有料)

ANA

小型機(Q4A、Q82、CRJ、CR7)で運航する便は貨物室の扉の制限によりLLサイズは使えません。

ペットクレート(カゴ) 目安 大きさ
Sサイズ チワワ、マルチーズ、ポメラニアンなど小型犬、猫 横40×縦40 ×奥行55cm
Mサイズ ビーグル、コーギー、コッカー・スパニエルなどの中型犬 横46×縦50×奥行66cm
Lサイズ ボクサー、エアデールテリア、ウィペットなどの大型犬 横55×縦60×奥行80cm
LLサイズ シェパード、レトリバー、ドーベルマンなどの大型犬 横65×縦70×奥行95cm

出発前の健康チェック

飛行機所でチェックイン後は、ペットは食事ができません。あらかじめ食事やトイレを済ませておきましょう。

搭乗前に同意書が必要です

ペットを飛行機に乗せる際に同意書を航空会社に提出することが義務付けられています。

概要は、輸送中の如何なるアクシデント(死傷の原因が飛行機の気圧や温度などによる事故、他の動物からのウイルスや微生物による感染による事故、梱包の欠損による事故)でも航空会社は一切の責任を問わないというものです。

公式サイト
事前にダウンロードして記入して、チェックイン時に提出をします。チェックインカウンターでも用紙の準備があるので記入は可能ですが、混雑時は待つ時間があるので持って行った方が早いです。

ペットの個体差によっては様々な症状が出たり、後遺症や最悪の場合は亡くなる事もあるので、リスクを分かったうえで本当に連れて行きたいのかを考えなければなりませんね。

終わりに

本当にペットを連れて行かなければならないのか?ペットは飛行機に載せないのがベストだろうと思う。それだけリスクが高いという事ですね。

航空会社に提出を求められなくても、獣医師の健康診断を受けて本当に健康状態に問題が無いかを飼い主が知っておく必要があると思います。

私は、沖縄に連れて行きましたけど心配が多い旅でした。

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