無線LANただ乗り【無罪判決】の余波

セキュリティ
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これまで無線LANの利用について注意喚起をして
いたつもりだし、これは利用者も運用者の両方が安全に使える事で第三者の安全を確保できるものと思っていた。

初心者の為の10の無線LANセキュリティの罠とオススメのアクセスポイント

無線LANのただ乗り問題は、無線設備を提供する者達にとって深刻な問題とされていたのだ。

2017年4月27日に東京地裁にて判決が下ったのだ。

無罪

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電波法は無罪

無線LANには暗号化して第三者に容易類推し解析が困難なパスワードを設定しているのだが、2015年6月に、当時30歳の男性(無職:藤田浩史被告(31))が無線LANアクセスポイントの暗号鍵を解読し、接続してインターネットを利用した事件だ。判決は無罪だが、現行の法律が時代にそぐわない物だという事を示すものだったと思う。

接続パスワードは暗号化されていたが、第三者が計算しても求められる。電波法が定める「無線通信の秘密」に当たらないとする初判断を示した。

暗号を計算してパスワードを算出できるからできるから「無線通信の秘密」では無い。

身近な問題に置き換えてみよう。

貴方がインスタグラムで♯鍵で写真をアップロードしたとする。その写真の鍵には固有の番号は打刻印されている。その番号をインターネットで番号を入力すると後日、鍵が郵送されるのだ。この時に本人確認は無いし、そもそも本人確認するためのデータベースは無い。

勘のいい貴方なら分かったと思うが、友人のインスタグラムのアカウントが判明し写真をアップロードしていた場合にその第三者は合鍵が手に入る。その鍵を持って家に不正に侵入した場合は有罪だ。

この差に違和感を覚える視聴者も多いと思うが、実情だ。

男性はアクセスポインの暗号を解読したが、持ち主のプライベートな情報を覗くのではなく、通信を利用しただけなので無罪の判決であった。

逆説的に言えば、通信を傍受し解析し証明出来ない限りは無罪判決の可能性もあるのだ。

もしも無線LANに暗号方式をWEPを利用しているならば利用を辞めるべきだ。状況によっては1分で解析されるぞ。

詳しくは、無線LANセキュリティの罠とオススメのアクセスポイントを参考にして欲しい。

不正アクセス禁止法違反などは有罪

被告は2014年2~6月、自宅のパソコンから遠隔操作ウイルスなどを利用し、ゆうちょ銀行などのサーバーに不正アクセスし、計約519万円を不正送金させるなどした罪によって、不正アクセス禁止法違反などの罪で、懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡しす結果となった。

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