YouTubeにプロが参入
YouTubeは、テレビに出れない素人や認知度が低い人達の”面白さ”の自己表現の場だった。YouTubeと広告の組合せの確立によって、投稿者は収入を得る事が可能になったが、YouTube専門の事務所が出来るなどプロ化が急速に進む。
低予算で素人が面白い事をやって有名になるスキームに加えて、認知度が高い有名人が日常を投稿する場に変わった。
若年層のメディアに掛ける時間が、既存メディアからネットメディアに変わり、電通を初めとする広告企業がネットへの予算を増やしている。
電通の2017年の「2017年 日本の広告費」から媒体別広告費の伸び率を見るとインターネット広告費が15.2%の増加し、地上波テレビは1.1%のマイナスだった。また構成比は、インターネット広告費が23.6%で、地上波テレビは、28.4%だった。
テレビの出演者には、全体の37%を占める番組制作費の一部が支払われる。
日本テレビ放送網 営業費用(単位:百万円) 番組制作費 98,483 37% 支払電波料 32,903 12% 代理店手数料 45,759 17% 人件費その他 33,529 12% 事業費 34,155 13% 参考資料・参考文献:2017年度 決算説明資料 日本テレビホールディングス株式会社
テレビとYouTube
YouTube のキャッチコピーに【好きなことで、生きていく】という物があるが、完全な宣伝で釣りあるからして鵜呑みにして、簡単で儲かる意識の人は絶望を味わう事になる。
- テレビ(投稿者ー責任と視聴者ー無責任)の様に、多人数で個々の個性と強調性によって不特定多数の視聴者に提供するコンテンツ(受動的)である以上、投稿者(プロ集団)は様々なチェックを行う責任がある。
- YouTube(投稿者ー無責任と視聴者ー責任)の様に、自分の好きなタイミングで好みの端末で視聴し早送りが可能で好みのコンテンツ(能動的)である以上、視聴者に見る責任(参考程度)がある。
有名人が参入するメリットは?
元モデルや元アイドルそして現役アイドル、現役モデルやお笑い芸人なども投稿を開始した。
必ずしも有名人=人気(再生回数が多い)とは限らない事からも投稿のハードルは低いが、収益を上げる程に再生回数を回すのは簡単では無い事がわかる。
セレブリティとクリエイター
セレブリティとクリエイターを大雑把に分ければ以下の様になると思う。
- セレブリティ(著名人、業界人など)は、特別感があり流行の最先端を行き憧れる。
- クリエイター(消費者視点、理想とする顧客が分かる)は、親密感とユーモアで共通の話題や意識の親近感。
有名人がYouTubeで失敗する一番の理由は、業界とYouTubeで求めれている自分の姿と視聴者像にズレがあるから。
再生回数が多い動画は、共通の関心領域でありながら、より日常的で親近感があって普段の生活を覗いた様なプライベートを投稿している。自分の仕事の合間感が、日常的でありながら特別感を視聴者は感じる。
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