浴室暖房機がヒートショック対策に最適な理由

空調・季節家電
スポンサーリンク

梅雨の時期の衣類乾燥や『冬の風呂場は寒い』、親戚が『ヒートショック』で倒れたので、自分の家でも浴室暖房機を購入して設置をしました。

浴室乾燥機ってつけてますか?

スポンサーリンク

浴室暖房機で血圧の急変動が抑制される。

入浴中の事故死は、12 月から2月にかけて全体の約5割が発生し、気温の下がる1月などは、急激な温度変化によって血圧の急激な変動で起こるヒートショックなどが原因で高齢者を中心に入浴中に死亡したと推計を発表した。

過去には、人口動態統計の浴槽内での溺死者数等を用い、病死等と判断されたものも含めた入浴中の急死者数は約 19,000 人(平成25年厚生労働省研究班調査)と推計されたこともある。


出典元・引用文献:日本法医学会課題調査報告|浴槽内死亡事例の調査


出典元・引用文献:日本法医学会課題調査報告|浴槽内死亡事例の調査

高齢者が寒い浴室で風呂に入ると、血圧が30以上変動するとの実験結果を東京都健康長寿医療センター研究所の高橋龍太郎・前副所長らが30日までにまとめた。浴室を暖かくすると変動幅を半分程度に抑えられたという。

高齢者に多い入浴中の死亡の原因になると考えられ、高橋氏は「脱衣室や風呂を暖房器具で暖めるなど、気温差の少ない環境づくりを心掛けてほしい」と話している。

(中略)

血圧の変動は温度の変化によって血管が収縮したり、拡張したりするために起きると考えられ、変動幅は32~35だった。脱衣室、浴室を25度にすると、血圧の変動幅は15~22に縮小した。

出典元・引用文献:日本経済新聞|寒い浴室 血圧急変動 高齢者 暖房で抑制、実験で確認 

日本の浴室換気乾燥暖房機の普及率

日本ではまだまだ普及していない浴室暖房機ですが、ドイツやイタリアなどのヨーロッパ圏では90%以上、韓国でも約50%と言われています。日本と異なる入浴習慣が原因かもしれませんが、シャワーを浴びる習慣の国でも浴室暖房器具の設置は普及していて、外国人が日本の浴室で寒いから設置をしてくれと頼むほどです。

そんな、日本の浴室暖房機の普及率は、30%以下とマイナーなのが現状です。

新築マンションや新築戸建てでははじめから設置されているケースが増えましたが、木造住宅などの築年数の古い建物などでは、まだまだ普及率も認識も低いのが現状です。

冬の家の暖かさについて全国47都道府県で男女2500人を対象とした調査によれば、不満な点の第1位は「廊下や脱衣室、浴室が寒い」が62.4%でした。


出典元・引用文献:prtimes|~全国冬の住宅に関する意識調査~

住宅内で寒いと感じる場所は第1位は「洗面室・脱衣室」で57.8%、次いで「浴室」51.4%、「トイレ」50.2%、「廊下」43.5%でした。


出典元・引用文献:prtimes|~全国冬の住宅に関する意識調査~

寒いと体感しながらも「暖房等で暖めるのはリビングなどの居る部屋のみで、その他の場所は暖めない」人が60.5%、「自宅の脱衣室や浴室が寒くても暖房器具を設置していない」人37.8%で未設置者が半数を超える結果で、ヒートショックに繋がる行動を多くの方がとっている事が分かる。


出典元・引用文献:prtimes|~全国冬の住宅に関する意識調査~

そもそも浴室暖房機は【後付け設置工事可能】だという認識はさらに低いと思います。私自身外国人の友人から指摘されるまで意識した事はありませんでした。

安全に入浴する際の注意事項

日本人にっとて入浴は清潔に保つだけでなくリラックス効果もあり、私達の生活習慣になっています。

浴槽内死亡事例は、42℃程度と欧米諸国に比べ高温のお湯に、肩まで浸かるという日本人特有の入浴法から、我が国では非常に発生頻度が高いことが知られている。

出典元・引用文献:日本法医学会課題調査報告|浴槽内死亡事例の調査

しかし、人口動態統計の分析結果によれば、家庭内での浴室において、入浴中などに意識障害や溺水(できすい)などによる死者数は10年間で約7割増加し、高齢者(65歳以上)が全体の約9割を占めている事から注意が必要な事は明らかです。

そして、持病を持たない普通の方でも入浴事故が起きるのです。

1:入浴前に脱衣所や浴室を暖める

暖かい部屋と寒い浴室の急激な温度変化で血圧が上下に大きく変動する事で身体に影響を与える。失神し、浴槽内で溺れる場合がる。

服を脱ぐ前に、湯船の蓋を開けておく、シャワーで壁や床にお湯を撒いて浴室を温める。浴室暖房機を利用して予め浴室を温めておく。

2:湯温は 41 度以下、湯に漬かる時間は 10 分までを目安。

42度以上の熱いお湯に長時間浸かるとのぼせたり意識障害を起こす可能性があるので、長湯をする場合は10分程度を目安にし、ぬるいお湯が良い。

目安として 41 度以下の湯が推奨されている。

参考資料・参考文献:厚生科学指定型研究 入浴関連事故研究班 日本法医学会・日本温泉気候物理医学会・日本救急医学会|「気をつけて冬のお風呂の死亡事故」

3:浴槽から急に立ち上がらない。

入浴中は、体に水圧がかかっていることから、急激に立ち上がると水圧が亡くなると同時に、血管が拡張する事で脳に行く血流量が減少する為に一過性の意識障害を起こす事があるので、ゆっくりと立ち上がると良い。

4:飲酒・体調が悪い時の入浴は控える。

飲酒後や食後すぐは血圧が下がり易く、入浴前後の血圧の変動が大きくなる為、飲酒後はアルコールが抜けるまで待ち食後すぐの入浴は控える。また、体調が悪い時や精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は注意し避ける。

5:同居者がいる時に入浴し、声掛けをしてもらう。

入浴事故後に直ぐに発見される事が少ない事からも、入浴する前に同居者に一声掛け、同居者は、『いつもより入浴時間が長いとき』には入浴者に声掛ける。

コメント

タイトルとURLをコピーしました