【OBS Studio】を使って配信する時に、カクつきや、動画遅延や遅いなどのトラブル時に必要な設定を紹介します。
根本的な対策
配信する時間帯
インターネットの通信環境は有限ですから、近隣や世界中の方が使う時間帯には通信速度が低下します。
- 一般的に、夜間に混雑し遅延が発生しやすくなる。
- 同じ建物のネットでテレワークやVPNや画面共有など高負荷作業を行っている方が増えるとカクツキの一因になります。
- 昼と夜でビットレートを変更する。
- ネット環境(光回線からポケットルーターなど)が変わったらビットレートを変更する。
根本的な原因
- ゲーミングPCなど高性能なPCに買い替える
- 高性能なグラフィックボードを購入してつける
- OBSの各設定を下げる(低画質・低音質)
- 高速回線に契約する
フレッツ光など
ビットレート
設定例
- ビットレートは配信サイト先の上限値を基準とします。
- インターネットの上り速度の70%~80%を基準とします。
上記1または2の低い方の値を設定します。
ビットレートは、「映像ビットレート」と「音声ビットレート」の合計値です。
例)配信サイト先の上限値が6,000kbpsの場合
「映像ビットレート」:5,872kbps
「音声ビットレート」:128kbps
「映像ビットレート」:5,872kbps
「音声ビットレート」:128kbps
単位変換3,000kbps=3Mbps
配信先 | 基本設定 | 通信環境が良い |
YouTube Live | 3,000kbps | 6,000~9,000kbps |
ニコ生 | 1,000kbps | 6,000kbps |
ツイキャス | 800kbps | 6,000kbps |
Twitch | 3,000kbps | 6,000kbps |
トラブル状態を確認する
PCの機能
「タスクマネージャー」を起動
- CPU値が高い:PCスペック不足ですから、PCの買い替えを検討してください。
今回の配信に不要なアプリがある場合は、全て閉じて下さい。
OBSの機能
【表示】タブを選択、【統計】を選択
各項目を確認する
- レンダリングラグが原因で逃したフレーム
- エンコードのラグが原因でスキップされたフレーム
- ドロップフレーム (ネットワーク)
ドロップフレーム (ネットワーク)の数値が増加傾向の場合、インターネットの上り速度(アップロード速度)が不足しています。
つまり、ネット環境が悪いか設定値が高すぎる事が原因です。
- 【設定】を選択
- 【出力】タブを選択、出力モードを「詳細」を選択、ビットレートを下げる。
(例)500kbps
- 【適用】を選択し【OK】を選択
PCの設定
ゲームモードをOFF
- 【スタート】を選択、【設定】を選択、【ゲームモード】を選択
- 【ゲームモード】を選択、ゲームモードを【オフ】を選択
ディスプレイ関連
デュアルディスプレイなどで60Hzを超える(120、144、240Hz)を併用している場合は、一番低いリフレッシュレートに設定するか、「60Hz」に統一してください。
- PCの画面上で「右クリック」し、【ディスプレイ設定】を選択
- 【ディスプレイの詳細設定】を選択
- 「ディスプレイ 1 のアダプターのプロパティを表示します」を選択
- 「モニター」タブを選択、「画面のリフレッシュ レート」を「60 ヘルツ」を選択
- 【適用】を選択、【OK】を選択
OBSの設定
- 同時配信(YouTubeとTwitterなど)の場合は辞めて1つだけ配信
- 配信しながら録画している場合は、録画を停止
- OBSを1個だけ起動して配信
プロセスの優先度を高くする
- 【設定】を選択
- 【詳細設定】タブを選択、「プロセスの優先度」【高】を選択
- 【適用】を選択し【OK】を選択
ネットワークの最適化
- 【設定】を選択
- 【詳細設定】タブを選択、「ネットワークを最適化を有効にする」【☑】を選択
- 【適用】を選択し【OK】を選択
出力解像度・フレームレートを下げる
- 【設定】を選択
- 【映像】タブを選択、「出力 (スケーリング) 解像度」を下げる(1280×720、640×360など)、「縮小フィルタ」で「バイリニア」を選択、「FPS 共通値」を「30」にする
- 【適用】を選択し【OK】を選択
ディスプレイ関連
「OBS」画面上で「右クリック」、【プレビューを有効化】を「□」を選択
以下の画面が表示されたら成功です。
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