日本人が知っておきたい【中国の食事マナー】

中国
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中国の食事と言えは、【料理を残すのがマナー】って聞いたことは無いですか?

それってホントて事を実体験を元に紹介していきます。

中国は広大な土地で数多くの人々が暮らす為に、民族・習慣・文化それに加えて年齢や留学経験の有無などでかなりの差があるので、絶対に正しいとは言い難い。
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初めての食事

初めての中国滞在は20代前半でした。その時には中国人の友人も中国も出来ない不安の中でも中国人との食事は緊張しすぎて何も喉を通らなかったのを覚えています。

今となっては慣れた事ですが、初めて中国に留学や出張や旅行で訪れる貴方の為に参考になれば幸いです。

日本人と中国人の高級店

高級な店と聞いてどんなイメージを持ちますか?日本人の高級特に和食店での物が少なく間接照明で情報量が少ない内装をイメージすると思います。

中国の一般的に高級のイメージは、個室で絢爛豪華で華やかな内装です。


この対照的な価値観で、中国人を日本の豪華な店に招待すると、『地味で大切にされていない』と誤解される事があります。

また、日本料理の懐石料理などは、一人一人に少しづつ料理が提供されるのに対して、中国は大量の料理で一つ一つの量が多いのが特徴ですから、日本料理を見た中国人は『ケチな人』な印象を与えてしまうかもしれません

もちろん、日本に留学経験など食文化などを理解してくれる方々ならば安心ですが、何も知らずに突然日本料理を見ると笑ってしまう事が起きてしまうのです。

高級感の違いを理解していると招待する際にも店選びの参考になると思います。私の場合は、初めはホテルのビュッフェスタイルに招待する様にしています。

箸の置く向きが違う

日本と中国では箸の置く向きが違うんです。

日本は横向きですが、中国は縦向きです。

日本の料理が一人一人別々で、自分の料理が決まっている為、動作が目の前だけになります。

中国料理の場合、大皿で皆でシェアして食べる食習慣の為、大皿と自分のお皿へと前後の動作が発生する為に、縦向きに置かれています。

それに加えて、日本料理を食べる際に細かい物を掴んだりする為に箸先が細いのですが、中国では遠くのおかずを掴む為、箸が長く箸先も太いのが特徴です。

初めて中国に行った時に、箸が扱い辛いなと言った印象を受けました。

中国に食事マナーは無い

日本では、細かいマナーが多数あり、初めての外国人の方には知らない事ですし難しいのですが、中国の場合は同じ箸を使う文化ではありますが、ルールに乖離があります。

日本の箸マナー

  • たて箸:ご飯に箸を突き立てる
  • 刺し箸:だべ物に突き刺す
  • 寄せ箸:箸で器を寄せる
  • 渡し箸:器に箸を渡す
  • そら箸:食べようとして食べ物を箸で取り、食べずに元にもどす

紹介した箸マナーに限らず、テーブルに肘を着く、口から食べ物を吐き出す、食べながら会話するまど中国では一般的ではありません

たて箸を始めてみた時は衝撃を受け私は日本の教育を受けて育ったんだと実感したのですが、中国に行った際には、OKだと知っていれば訪日中国人の方が、やったとしてもびっくりしない様にね。

友人の中国人は、『日本のマナーは細かすぎる』と言ってましたが、同感です。

『中国でやって良い事は、日本では全部だめ、中国は自由だ』と言ったら笑っていましたね。

桁違い!『お酒は飲めますか?』

貴方が大人ならば必ず『お酒は飲めますか?』と聞かれるはずです。

日本人と中国人のお酒の感覚が全く異なるので注意が必要です。

友人:4Lの白酒を普通のグラスに注ぐ

私(日本人):1Lのビールを3つ用意された

えっ!と思うかもしれません

一般的に(中国の若い世代はビールかな)

  • 日本人が想像する酒は【ビール(アルコール度数約5%)】
  • 中国人が想像する酒は【白酒(アルコール度数約28~55%以上)】

酒の種類もアルコール度数も全く違うんです

だから『少し飲めるよ』と言うと、グラス一杯の白酒が注がれます!!!

中国の宴会や家や食事店で家族で食事をする時でも白酒は普通に出てきますし、ビールの場合もあります。最近ではワインを飲むことがありますが、初めは白酒と言うのは今でも同じですね。

アルコールの摂取で水分の消失とミネラルの減少が起きます。どうしても酒を沢山飲む時には、大量の水を飲み、ミネララルを摂取すると良いです。特に塩分・カリウム・マグネシウムのサプリを併用して飲むといいかもしれません。

酒の影響は翌日以降も続くよって話↓↓
A systematic review of the next‐day effects of heavy alcohol consumption on cognitive performance

日本人の乾杯と中国人のカンペイ!

中国人に『一人で飲まないで一緒に飲もう』『乾杯しよう!』とお酒をグラス一杯に注がれます。

中国人が『乾杯』『ガラ』と言った場合は一気飲みを意味しますから慣れていないと大変です。

宴会で後から来た人がいると、その都度『乾杯』が行われるので1杯だけと言うのはまずありえません。

乾杯の理由は何でも良い様な印象ですが、お互いの絆の確認と言う意味合いが大きいように感じました。

白酒一杯になったグラスを持ち、丸テーブルの回転するガラス部分に、グラスの底を当てて音と立てて目線迄持ち上げ、周りと一緒に一気に飲み干し、カラになったグラスを相手に見せる場合など所作があったりしますが、人と場合によって異なるので周りに合わせると良いと思います。

例えば・・・
今日みんなが集まった『乾杯』
○○さん誕生日おめでとう『乾杯』
また一緒に会おう『乾杯』
私達は友達だ『乾杯』
日本人が来てくれた『乾杯』
○○さんが来た『乾杯』
理由は特になく『乾杯』
食事の終わりに『乾杯』

中国の宴会は長丁場

中国の宴会は長いです。
例えば、『食事に行こう!』と言われて、終わったのは次の日でした・・・

  1. 食事に行こう!
  2. 車移動
  3. 広い複合食事施設に到着
  4. 辺りを散策と写真撮影
  5. 昼食事を開始
  6. 食事が終わり車移動
  7. 複合温泉施設に到着
  8. 温泉・プールに入浴
  9. 温泉・プールが終わり車移動
  10. 海鮮市場に到着
  11. 鮮魚などを購入
  12. 購入が終わり車移動
  13. 海水浴場・遊園地に到着
  14. 辺りを散策と写真撮影
  15. 散策が終わり車移動
  16. 宴会場に到着
  17. 夜食事を開始
  18. 食事が終わり車移動
  19. 遠くに来たのでホテルで就寝
  20. ・・・・

コレ実例ですが毎回ではないです。可能性を考えて持ち物を考えないと困る事もありますね(笑)

えっなんで?と思われたかもしれませんが普通です。

勿論、食事だけの場合もありますが3時間はかかると思って間違いは無いと思います。

遅れて到着がマナー

中国では招待される事が多いと思いますが、日本の様に5分前行動なんてダメですよ!

中国は面子(メンツ)の文化でとても大切にしています。日本人が想像する物と少し違いますが、またの機会に説明します。

この遅れて到着の意味は、招待側よりも絶対に先に到着しないという事です。

基本的に時間通りに集まらない事が多いので、イライラしない様にして下さいね。

食事は目上の人からが基本

日本の『いただきます』は、中国には習慣ありませんが、目上の人から食事を始めます。

だから目上が箸をつけて食事を始めたら後に、食事を始めます。

円卓でも食事なら位置などにルールがありますが、相手が場所を指定してくれると思うのそこに着席します。その場合、次々に食事が運ばれてくるのですが、先に手を付けて食べるのは控えた方が賢明ですよ。

冷水は無く白湯

中国では一年中暖かい飲み物を飲みます

日本のコンビニに冷えた水が販売されていますが、中国人は飲みません。だから苦労をしました。冷えた水を購入し常温で保管して翌日飲んでいました。

そもそも中国人が冷たい水を飲まない理由は

  • 漢方で【体寒】といわれる状態が身体に良くない
  • 中国の水道水は沸かさないと飲めない
  • 食事中の水は消化に悪い

食事中の水は消化に悪いと言うのは、2008年の実験によれば胃酸が短時間薄まるが直ぐに元に戻るので影響はない。

参考資料・参考文献:A glass of water immediately increases gastric pH in healthy subjects.

最近では冷たい物を飲む人もいますが、少数であり冬に氷水を飲む人は極めて少数で、店なら用意がない場合が殆どです。

中国では、白湯を飲む習慣があるので、お茶が出なくでも怒こらないで下さいね。

もしも、招待する側なら熱いお茶か白湯を用意しましょう。

テーブルの上にゴミを捨てる

中国で一番のカルチャーショックで、ゴミを床に捨てる行為があったのですが、今ではテーブルの上に捨てるようになりました(全てでは無い)。

テーブルの上に直接、カニ・シャコの殻や肉や魚の骨を口から出す人がいます。と言うより殆ど皆やってる・・・

中国人の友人に聞いてみても意見はバラバラ

  • 気にならない
  • 中国なら普通だ
  • 汚い・最悪
  • 紙ナプキンの上に捨てる

だから基本的にはテーブルの上に捨てて問題が無いと思います。私もそうしてますし。

中国の食事場では以下の様なセット置かれている事が殆どです。食事の際にはフィルムを破って使うのですが、矢印のコレを「骨碟」(グーディエ)と言います。

この「骨碟」(グーディエ)は取り皿ではありません!!!

私は取り皿としても使うのですが、本当は肉や魚の骨などを置く為のものなんです。

殻などがあるていど溜まると『服务员(フーヤン)』を読んでお皿ごと交換をします。

大量注文と食事は完食しない

日本では、料理を食べると『美味しい』と馬鹿みたいに連呼しますが、中国の場合は沢山食べる事が同じ意味合いになります。

中国の食事の席では、本当に大量の料理を注文し皿の上に皿を重ねる程に注文するなど度肝を抜かれますが、面子(メンツ)の文化だからです。

面子(メンツ)の関係

  • 招待する側は、大量の注文が出来る人はレベルが高い・金持ち
  • 招待される側は、大切もてなされている

そして、出された食事を完食するのはマナー違反ですから、全てを食べようとする必要はありません。

「文明餐饮」標語で「食べられる量だけ注文」と宣伝されていますが、だいたい大量注文がなされるのが多いです。
中国の食習慣を変える政策を行っているので、将来は”食事を残す事が正解”という習慣が変わる可能性が高いです。
今のレストランなど中国では、残った食事を持ち帰ることが当たり前になってきている。だから店の人が「打包吗?(持ち帰りますか?)」と聞いてくる。持ち帰る行為は恥ずかしい行為ではないので、持ち帰って夜食にして食べてもいい。
※TPOによって違うから周りを観察してね。

招待側が支払う

中国では、招待した側が支払う習慣があります。会計を別々にすることは、まずありません。

10代などの若者では割り勘も行いますが、誰かが奢る事がまだまだ多いです。

私も、日本で会った場合でも、お互いに奢りあう事にしています。

入念に準備する日本と手軽な中国

家に誰かを呼ぶとなれば、掃除から相手の好き嫌いを聞いたり食事の準備など数週間前から準備をするのが一般的ですよね。

中国ではもっと手軽な印象です。

普段の生活感のまま食事を行うので、細かい事は気にせず貴方と一緒に食事をする事が最も重要なので、食事の約束を何週間前から日時を決める事は稀で、前日や当日に言われる事が多いです。

もしも、中国人の方と食事をするなら、日本の様に気張らずに力を抜いて招待すると良いと思いますよ。

相手はそこを見てませんから。

手土産を食べない中国

家に招待された時に日本なら手土産を持参して、一緒にケーキなどを食べる事があると思う。

中国でもクッキーなどを持参しますが、開封せずにそのまま放置です。

エッ!と思うかもせれませんが、招待した側が全て用意して持成す事が普通だと考えている為、手土産を開封してシェアする意識は低いです。

ですから、持参した者をシェア出来なくても怒らないで下さいね。

もしも、シェアして食べたいなら一言『一緒に食べよう』と言うと良いかもせれません。

終わりに

どちらの習慣を優先するかは、話し合えば良いと思いますが、事前に文化や習慣を知っていれば嫌な気持ちにもならずに理解して円満に食事を行えるのだと思います。

それでは、楽しい中国を~

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