釣り業界の衰退は続くだろうけど、国土交通省が釣り文化振興促進の為に意見を求めてるぞ!
求められる漁港とは?
国土交通省が募集をしている漁港とは、牛丼です。安い速い旨いの三拍子が揃った漁港!!
つまり、安全で観光資源になる釣り場所です。
応募資格が漁港の所有者や管理団体になっているので、地元の漁港を釣り人に開放し魅力や収入に繋がる自信がある方々応募する事になるので、釣り人にとってその漁港はチャンスなのでは?
公式サイト釣り文化振興促進モデル港の募集を開始
無料とは書いていません。
つまり
有料の漁港になるんです。
漁港関係者にとって無料開放に何らメリットが無く、船を傷つけられるなどデメリットが多いんでしょうね。
要するに、『金になる漁港は何処?』と聞いているのだ。
営利目的の釣り公園
日本全国に釣りが出来る漁港は49の港湾しかない。
地方創生政策で国土交通省が【釣り文化振興モデル漁港】を進めてるのですが、全然増えないけどなんで?って感じらしい。
ガイドライン策定後、全国の港湾における新たな防波堤の多目的使用に係る実績は、3 施設(平成 28 年 10 月時点)に留まっており、十分な効果が発現していない状況となっています。
出典元・引用文献:国土交通省港湾局/防波堤等の多目的使用に関するガイドライン
釣り人=日本人のおじさんイメージだけど、観光で訪れた訪日外国人も対象のようだ。
近年の地域観光では、これまで観光資源とはならなかった地域固有の資源を新たに活用する体験型・交流型の要素が導入されており、将来的に年間 4,000 万人の来訪を目標としている訪日外国人の地方巡りの増加に対応するため、各地域での取り組みが重要となっています。
出典元・引用文献:国土交通省港湾局/防波堤等の多目的使用に関するガイドライン
ガイドラインを読み進めると分かるけど、釣用の漁港が増えない理由は、漁港関係者のメリットが何も無いんだよね。
漁港関係者の負担
現実に施設を開放するとなると責任分担や安全対策が必要になるよね。この負担が馬鹿デカい
表-2.4の釣り人の行動において想定される危険要因等と回避方法の例として52例も挙げられている。
釣り公園を運営するなら52の危険を回避できるようにしなさいよと書いてあるんだけど、そこまでして運営したいですか?
2.4の責任分担の【解説】に以下の内容がある。
管理側の責任として
防波堤等を釣り利用として供する場合、利用者の自己責任を前提として利用者の安全確保等を検討することは適当ではなく、施設設置者等の責任並びに利用者の責任の範囲を明確にした上で、その責任分担に応じた利用者の安全確保を確実に措置する必要がある。
出典元・引用文献:国土交通省港湾局/防波堤等の多目的使用に関するガイドライン
釣り人の責任として
利用者においては、利用のルールを遵守し、自ら回避可能な危険性については自ら対処するといった適切な利用が求められ、さらに子供を伴う利用の場合には、保護者としての監護責任(適切な指導・監視の義務)が発生する。
出典元・引用文献:国土交通省港湾局/防波堤等の多目的使用に関するガイドライン
安全対策は万全にして、それでも利用者(成人・児童・身体障碍者・乳幼児など)が身勝手な行動で事故った場合は管理者側に罪は問われないのは、どの施設も同じなんだけど、海(転落・落水に加えて待避・救難)という特殊性だと懸念事項や対策項目の負担は大きいよね。
表-2.9 安全対策例(防波堤の場合)として44項目あって、元々釣用の遊戯施設で無い物を流用するとこんなにも追加対策が必要なんだけどさ
観光モデル漁港の成功例
資料では熱海港海釣り施設と新潟東港第2東防波堤が紹介されています。
無料の施設から有料施設になると客層が変化するんですよね。マナーを遵守する層や意識が高い人々が来場する様になるから。
雰囲気が良くなってリピ客が増えて、周辺店にも波及効果がある。
参考資料・参考文献:太公望集い 連日大にぎわい上越・直江津港第3東防波堤釣り場
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