こんにちは、カイエンです。
釣り用カメラと旅カメラとしてZV-E10のカメラ本体と10-105の明るさF4レンズを購入して、実際に撮影したので参考にしてくださいね。
オススメのSDカードは、「Sandisk Extreme Pro 512GB」です。4K撮影に耐える転送速度とPCへの動画像の転送速度も速いので待ち時間を減らし時間を有効に使えます。
項目 | 内容 |
容量 | 512GB |
転送速度 | 最大200MB/秒 |
書き込みスピード | 最低30MB(V30) |
規格 | UHS-l |
軽い小さいカメラは正義「ZV-E10」
設定前の基礎知識
動画の縦横比率と解像度
縦横比率のことをアスペクト比といい、動画投稿サイトのよって推奨されるアスペクト比と解像度が違います。
SNS | アスペクト比 | 解像度 |
YouTube | 16:9 | 1280×720px |
1.91:1 1:1 4:5 9:16(ストーリーズ) | 600×315px 600×600px 600×750px 1080×1920px | |
Tiktok | 9:16 | 1080×1920px |
1:2.39~2.39:1 | 1920×1200~32×32px | |
LINE | 16:9 9:16 1:1 | 240×135~1920×1080px 125×240~1080×1920px 600×600~1280×1280px |
解像度
画質にこだわる方は4K、画質より滑らかさとデータ量を抑えたい方はハイビジョンの撮影がおすすめ。
1920×1080(フルハイビジョン)
1280×768 (ハイビジョン)
ビッドレート
1秒間あたりに転送できるデータ量(bit)のことをビットレートといい、ビットレート数が上がるほど映像の情報量が上がり滑らかで鮮明な映像を撮影できる反面、動画ファイル容量が大きくなるので容量の大きなSDやmicro-SDカードが必要になります。
解像度 | ビットレート小さい(動き少ない) | ビットレート高い(動き多い) |
HD(1280×720px) | 2.4Mbps~4.5Mbps | 4.5Mbps~9Mbps |
フルHD(1920×1080px) | 4.5Mbps~9Mbps | 9Mbps~18Mbps |
4K(4096×2160px) | 25Mbps~35Mbps | 35Mbps~70Mbps |
フレームレート
1秒間に表示されるフレーム数をフレームレートといい、フレームレートが低いほど動画がカク付いた印象を与え、高いほど滑らかな映像を撮影することができる反面、動画の保存ファイル容量が大きくなる。
人間が見て自然にスムーズだと感じるフレームレートは24~30fpsで、解説動画など動きの少ない映像は24fpsで十分ですしYouTubeの一般的な設定です。
激しいアクションやスポーツやスローモーション撮影したい方は、60fps~120fpsの設定が一般的です。
フレームレート数を上げてもビットレートを変えない場合、画像が粗く(1秒当たりのデータ量減少)なるので注意が必要です。
地上波デジタル放送、映画やネットフリックスやHuluなど多くの映像で用いられているフレームレート数が24~30fpsです。
ISO感度
カメラに取り込む光の能力をISOといい、上げるほど明るい映像が出来る反面、ノイズが出て映像が見ずらくなります。
自分が許容できるノイズ量を確かめてISOの上限を設定しよう。
ISOの高い高感度撮影による差はカメラの機種によって異なる。
ISO | 目安 |
ISO100 | 晴れた屋外の光量が多い場所 |
ISO100~800 | うす暗い屋内や場所 |
ISO1600以上 | 夜間撮影など暗い場所 |
シャッタースピード(画像の滲(にじ)みを消す方法)
シャッターが開いている時間をシャッタースピードという。
シャッタースピード | 撮影対象 |
1/1000以上 | 鳥、飛行機、電車など |
1/500以上 | 運動会など走っている人 |
1/125~1/250以上 | 釣り人など動いている人 |
1/ズーム位置のmm数字×1.5 | 風景 |
1/8 | 水の流れ |
1秒以上 | 車のライトの光線 |
基本的に、シャッタースピードはフレームレートの1/2フレームレートから1/フレームレートに設定すると違和感なく動画を撮影できます。
フレームレート | シャッタースピード |
30fps | 1/30~1/60ss |
60fps | 1/60~1/120ss |
画像の滲(にじ)みを消す方法
シャッタースピードが長くなると画像の滲(にじ)みが出るので、短くすると無くすことが出来る。個人的に、滲(にじ)みを消すならフレームレートの4倍の1秒必要なので、24fpsなら24×4=1/96SS(1/100で良い)、60fpsなら60×4=1/240SS(個人的には1/200)ですね。
F値
レンズが一度に取り込める光の量がF値といい、F値によって夜間撮影や背景のボケ味に差が出ています。動画制作ではシャッタースピードの制約から明るさを決める重要な要素で、F4レンズよりもF1.8レンズの方が暗所撮影に向いているのと同時に高価です。
F値 | 撮影対象 |
F2.0以下(かなり明るい) | しっかり背景をボケさせた |
F2.8(明るい) | 夜景を撮影したい |
F2.8~4(暗い) | 人物など主題になる被写体がありボケ味を楽しみたい |
F4(かなり暗い) | 日中の動画撮影がメイン |
F5.6~F8 | 風景など広くピントを合わせたい |
「SIGMA 16mm F1.4 DC DN」なら星天撮影もできる。手振れ補正あり。
「SEL1018」なら超広角で風景から自撮りもできる。手振れ補正あり。
「Carl Zeiss Touit 12mm F2.8」ならアクティブ手振れ補正後の動画撮影でも広い映像をとれるし夜間撮影も可能。ただし、手振れ補正が無いので静止画撮影には注意が必要。
ZV-E10の設定
共通設定
- [設定]➡[撮影設定1]➡[AWB時の優先設定]➡[ホワイト優先]を選択
- [設定]➡[撮影設定1]➡[ホワイトバランス]➡[オート]を選択
- [設定]➡[撮影設定1]➡[ホワイトバランス]➡[オート]➡コントロールホイールの[>]右を押す➡[A-B:B0.5、G-M:M0.75]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[メモリーカード無しレリーズ]➡[禁止]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[サイレント撮影]➡[入]を選択
- [ホワイト優先]について、白い服を白く撮影したい。
- [A-B:B3、G-M:M2]について、工場出荷時のままだと黄色いカラーが強い(白人肌用フォーマット?)ので、日本人にあった色味になるように調整して黄色さを打ち消してきれいな肌にする。時間帯や季節によって太陽の色味が異なるので、そのつど微調整すると良いよ。カスタムでケルビン「K」を固定した方が楽かもしれない。
- [メモリーカード無しレリーズ]について、SDカードが入っていないままの撮影を防げる。
- [サイレント撮影]について、シャッター音をオフにすることで発表会場などマナーを守れる。
写真モードの基本設定
- [静止画/動画/S&Q(スロー&クイックモーション)]切り替えボタンを[静止画:写真モード]を選択
- [設定]➡[撮影設定1]➡[撮影モード]➡[おまかせオート]を選択
- [設定]➡[撮影設定1]➡[画質/画像サイズ]➡[ファイル形式]➡[JPG+RAW]を選択
- [設定]➡[撮影設定1]➡[画質/画像サイズ]➡[JPEG画質]➡最高画質の[エクストラファイン]を選択
- [設定]➡[撮影設定1]➡[画質/画像サイズ]➡[JPEGサイズ]➡[L:24M]を選択
- [設定]➡[撮影設定1]➡[画質/画像サイズ]➡[縦横比率]➡[16:9]を選択
- [設定]➡[撮影設定1]➡[AF1]➡[フォーカスモード]➡[コンテニュアスAF]を選択
- [設定]➡[撮影設定1]➡[AF1]➡[フォーカスエリア]➡[ワイド]を選択
-
- [ファイル形式]について、[RAW]は画像編集用専用ファイル容量が大きくなるデメリットの反面、ソフトで色味などを調整する方に向いています。[JPEG] は画像をそのまま使う方で、「RAWからJPEG」を生成作業をしない多くの方に向いている。[JPG+RAW]は両方のファイルを同時に記録できます。
- [縦横比率]について、デジタル一眼レフカメラの比率は3:2。コンパクトタイプのデジタルカメラの比率は4:3が一般的です。スマホやPC画面でしか見ない方は、16:9で良いと思います。迷ったら[3:2]で良いと思う。
動画モードの基本設定
- [静止画/動画/S&Q(スロー&クイックモーション)]切り替えボタンを[動画モード]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[動画1]➡[撮影モード]➡[おまかせオート]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[動画1]➡[記録方式]➡[XAVC S HD]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[動画1]➡[記録設定]➡[60p 50M]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[動画3]➡[手振れ補正]➡[スタンダード]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[ズーム]➡[ズーム範囲]➡[全画素超解像ズーム]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[ズーム]➡[ズームレバースピード]➡[ズームスピードSTBY:5,ズームスピードREC:3]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[表示/オートプレビュー]➡[グリッドライン]➡[方角+方眼]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[表示/オートプレビュー]➡[オートプレビュー]➡[切]を選択
- [設定]➡[撮影設定2]➡[操作カスタム]➡[電子音]➡[切]を選択
- [記録方式]と[記録設定]について、通常は[XAVC S HD][60p 50M]にしていて、長時間撮影の必要が無く高画質で撮影したい時は[XAVC S 4K][30p 100M]に変えている。
- [手振れ補正]について、通常は[スタンダード]にしていて階段を駆け上がったり走る時は[アクティブ]に変えている。
手持ちで手振れ補正「アクティブ」機能を使うことを前提に滲みやモーションブラーを避けるために、[HDの60p 50M]で屋外なら[シャッタースピード 1/200]また屋内で照明のフリッカー対策なら[シャッタースピード 1/100]を目安に[ISO 100]を基本に[F4]で初めて[F値]を変えて明るさのバランスを考えている。ぼかし具合を考えるとNDフィルターが必要になり手間なので、割愛して構図や構成を勉強している。この設定で動画撮影した場合、1時間40分でバッテリー切れで停止しました。4Kはジンバルだね。
実際の作例
夕暮れ時から日没までをSony ZV-E10と18-105 F4レンズの組み合わせた状態で、動画撮影で各種設定を変えた映像の変化を紹介します。
手振れ補正の画角の違いについて
画角は全て18mmの状態です。
ZV-E10は電子式手振れ補正のみで、手振れ補正をすると画角が狭くなります。画角を確保しながら手振れ補正と同じ映像が撮りたい方の選択肢は3つありますし、3つ全ての条件を揃えると撮影のえ選択肢が広くなります。
手振れを消す方
- 手振れ補正のついたレンズを使う。手持ち撮影者には必須。
- 画角の広いレンズを使い手振れ補正の画角が小さくなっても広く撮影。
- カメラの手振れ補正を[オフ]にして、ジンバルで物理的にブレを消しレンズの最大画角で撮影。
手振れ補正がついて画角の広いレンズは「SEL1018」がおすすめ。
[MOZO]3,200gの耐荷重で12時間運用できる。フォロースピードを0~100で調整できるので非常に滑らかな映像を簡単に出来ます。
[DJI]3,000gの耐荷重で12時間駆動できる。ジンバルガチ勢から映画撮影まで細かい制御で思った通りに動くので失敗が少ない。
手振れ補正OFF
手持ち、歩行などでブレブレの映像になるので、三脚などに固定して広い画角で撮影が可能。人数が多い撮影や一度に広い景色をを撮影したい方は[OFF]で撮影しよう。
手振れ補正スタンダード
比較的広い画角と手振れ補正が緩くかかるので、優しい歩行なら手振れが少なく使える映像が撮れる。軽い街歩きなど緩く撮影したい方は[スタンダード]で良いと思う。
夜間に街灯のある状態で撮影した場合、街路樹や木々の輪郭がにじみ潰れているし歩道にもノイズが乗っている。
手振れ補正アクティブ
手振れ補正を強力に効く半面、画角が小さくなる。走ったり階段の激しい上り下りなどの時に使える映像が撮れる。手振れにシビアな方は常に[アクティブ]設定のままでいいと思う。
夜間に街灯のある状態で撮影した場合、全体的につぶれた印象でにじみがひどい。
記録方式の違いによる差
動画設定時の画像切り出しです。
4K:XAVC S 4K:4K解像度(3840×2160)で記録。
HD:XAVC S HD:HD解像度(1920×1080)で記録。
HD24P50M
HD 24p 50M:1920×1080(24p)の高画質で撮影する。映画のような雰囲気で記録できる。
フレームレート:24p(実際のフレームレート23.98 fps)
ビットレート:約50Mbps
HD30P50M
HD 30p 50M:1920×1080(30p)の高画質で撮影する。
フレームレート:30p(実際のフレームレート29.97 fps)
ビットレート:約50Mbps
HD60P50M
HD 60p 50M:1920×1080(60p)の高画質で撮影する。
フレームレート:60p(実際のフレームレート59.94 fps)
ビットレート:約50Mbps
HD60P50M_望遠
HD 60p 50M:1920×1080(60p)の高画質で撮影する。
フレームレート:60p(実際のフレームレート59.94 fps)
ビットレート:約50Mbps
望遠:105mm
4K24P60M
4K 24p 60M:3840×2160(60p)の高画質で撮影する。
フレームレート:24p(実際のフレームレート23.98 fps)
ビットレート:約60Mbps
4K24P60M_望遠
4K 24p 60M:3840×2160(24p)の高画質で撮影する。
フレームレート:24p(実際のフレームレート23.98 fps)
ビットレート:約60Mbps
4K24P100M_望遠
4K 24p 100M:3840×2160(24p)の高画質で撮影する。
フレームレート:24p(実際のフレームレート23.98 fps)
ビットレート:約100Mbps
望遠:105mm
4K30P60M
4K 30p 60M:3840×2160(30p)の高画質で撮影する。
フレームレート:30p(実際のフレームレート29.97 fps)
ビットレート:約60Mbps
4K30P100M
4K 30p 100M:3840×2160(30p)の高画質で撮影する。
フレームレート:30p(実際のフレームレート29.97 fps)
ビットレート:約100Mbps
4K30P100M_望遠
4K 30p 100M:3840×2160(30p)の高画質で撮影する。
フレームレート:30p(実際のフレームレート29.97 fps)
ビットレート:約100Mbps
望遠:105mm
ISO感度による画質の差
夜間に街灯のある道路をISOを変えた動画撮影の切り出し画像です。
ISO:800
ISO:4000
ノイズが乗っても良いから明るく撮影したい方は使える。
ISO:5000
ノイズが乗っても良いから、少し明るく撮影したい方は使える。
ISO:6400
ノイズは気にしない明るく撮影したい方は使える。
ISO:8000
もっと光を!!!ノイズなんて誰でも見てないでしょ。どんどん行けという方は使える。
ISO:20000
画像全般にノイズが乗っていて緑色の葉が潰れているのが分かりやすくなる。
ISO:32000
画像全般にノイズが乗っていて、緑色の葉が潰れている。
街灯のない暗所でISO32000の広角端18mmの場合は、ノイズがひどく手すりもにじみ、黒い暗部もぼやけた印象。
街灯のない暗所でISO32000の望遠端105mmの場合、ヘッドライトを付けた釣り人。肉眼でもあまりよく見えないが、黒い暗所に赤いノイズがひどく出る。もちろん釣り人やあるはずの柵も全く見えない。
写真モードで撮影した場合ZV-E10は、写真も綺麗に撮影できる。
画質:6000×3376
ISO:3200
F:5.6
絞り:4
露出時間:1/2S
画質:6000×3376
ISO:3200
F:5.6
絞り:4
露出時間:0.8S
終わりに
Sony ZV-E10と18-105 F4レンズの組み合わせて紹介した。晴れた日中の撮影なら手軽に高画質で動画撮影ができるし、18-105 F4レンズの組み合わせならレンズ交換なくシネマ(映画)レンズと言っていい。
日没や夜間撮影でF4レンズは無理だからF1.8の別のレンズかLEDビデオライトで光量を足す必要がある。ポートレートの人物撮影時にも重宝するのでライトを一つ持っておくと良いと思う。
8万円台の手軽な値段で4K画質を撮影できる。ZV-E10はハンディーカムの手軽さで動画撮影をしたいけど画質を上げて自分の満足いく表現をしたい方にオススメだと感じた。
オススメのSDカードは、「Sandisk Extreme Pro 512GB」です。4K撮影に耐える転送速度とPCへの動画像の転送速度も速いので待ち時間を減らし時間を有効に使えます。
項目 | 内容 |
容量 | 512GB |
転送速度 | 最大200MB/秒 |
書き込みスピード | 最低30MB(V30) |
規格 | UHS-l |
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