日常生活や釣り人でも生活に変化が起き数か月が過ぎようとしています。
新型コロナウイルスの終息は?
ワクチンが出来るまでに18カ月が必要とも試算され、国内で抑えられてとしても国際物流を再開したとたんに、感染元を広める又は取り込む可能性も多々あり、現に経済活動再開したとたんに感染者報告例が増える、と言ったことが起き継続的な緩和と引き締めが行われると類推されます。
米国CDC
新型コロナウイルスの感染症で亡くなる方、そして経済活動の停滞によって亡くなる方、さらにコロナショックによって精神的に支障をきたす多数の方
こうした国民の生命と財産に密接にかかわる国際的非常事態の際に、アメリカCDC(疾病対策予防センター)が「国家が国民に対して取るべき指針」の手引きを公開しています。
米国CDCのCrisis and Emergency Risk Communication (CERC)プログラムのガイドラインは、心理学やコミュニケーション科学、緊急時の対応から得られた実践的な教訓から作成されています。
代理リハーサル
現在の様にメディアから得られ、災害が発生し危機感が増して来る時に、「否認」⇒「恐怖と回避」⇒「絶望感と無力感」⇒「代理リハーサル」⇒「時折パニックになる」などの何れかを感じるはずです。
また、「代理リハーサル」とは仮想的な被害者:情報通信網(映像、テレビやインターネットなど)によって疑似的に災害体験が脳内で起きます。
この場合、私達の脳内は交感神経優位の心理状態で「戦うか逃げるか(fight-or-flight response)」という緊張状態が続きます。手に汗し心拍数の増加がそれです。さらに、前頭前野での思考が低下する為に、大脳辺縁系優位状態が継続します。
この時に私達は、水やトイレットペーパーなどの日常品の購買行動が起きます。何故なら、強い心理的負荷が掛かっている状況で危険心理を和らげる緩和させる行動をするからです。ですから象徴的行動(キャンドルサービスなど)、準備行動(水などの購入)を批判しない事が重要です。
行動としては以下を起こして行く事によって、不安が和らぎ人生や状況をコントロールしている実感が生れるからです。
- 必ずやるべき行動
- やったほうがいいこと
- これができますよ
危機時の恐怖克服
恐怖を感じる事を受け止める
危機など恐怖を感じるのが普通です。その時に何らかの行動を起こして恐怖心を和らげます。私達は、行動する事でドーパミンやセロトニンが出るので前頭前野優位な状態に戻ることが出来ます。
抽象思考をする
抽象的な思考や文脈的情報にふれる事で前頭前野優位な状態に戻る事が出来ます。
災害から離れた地域ほど、推奨されている行動を拒否しやすく、心配している人は、事態の対応と回復に大きな負担がかかります。
だから、頭の中で災害時に推奨される行動を一通りリハーサルしましょう。
危機の時の意思決定の変化として
人々は単純化して考え、現在の信念に執着し、今までに見聞きし経験したことを思いだします。特に最初に見たものがより影響を与えます。
だから政府の広報には以下の点に注意が必要になります。
- 単縦に分かり易い事
- タイムリーである事
- 正確である事
- 繰り返す事
- 確実である事
- 一貫している事
リスクの大きさの認知は、専門家と国民では異なる為、リスクの比較は十分に注意をもって行う必要があり以下を考慮する。
- 危険の高低
- 憤慨の高低
- 幾つかの例を示す
- リスク受容の礎
インフルエンザの流行やバイオテロなどを考えると、
- インフルエンザの場合:危険度が高く憤慨は低い。
- バイオテロの場合:危険度が高く憤慨も高い。
私達は、
- 最初に最悪の可能性を知り、それが時間とともに改善していっていることを数字で知る事。
- 政府が危機を収束させることを約束するよりも、状況の不確定性を正確に知らせ、その問題解決の為のプロセスを知る。
- 問題解決のプロセスが進んでいる事、状況の改善を示すデータや数字を継続的に知る。
- 恐怖を認め、人々に目の前の恐ろしい事態に対する文脈情報を知る。
この新型コロナウイルス以前から日本CDCの必要性を多くの医療関係者に限らず訴え続けていますが、現在の政府の動きや対策に生かされているのか疑問があります。
視聴率の為とは言え、マスメディアは危機ばかりを報道している様に私には見えます。この結果として国民の心理的不安を助長し現実に被害者を増やす事に何の公共性があるのか私には不明です。
お笑い番組を見ましょうね。少しは心理的負荷が軽減できますよ。
終わりに
このプロセスは危機に限らず日常的に応用できるものだと「イヤな気持ち」を消す技術から知ることが出来ますよ。
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