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無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

人間関係人間関係

殺人事件については、考え方も見方も分かれる所で一概に言うのは困難な為、統計データから考えて行きたいと思う。

人生はいつ終わるか分からない

  • 親を目の前で失う姿を見た子供の今後の人生
  • 子供を目の前で失う姿を見た親の今後の人生
  • テレビで知る親族の突然の死

そして犯人は自害し、感情の行き場を失う、残された者達・・・。

実際に行動に移す人と犯罪予備軍の違いは何でしょうか?

犯人なんだから、犯罪予備軍なんだから排除すれば良いと考えても、人口の分布図の犯罪閾値(しきいち)が変わるので0になる事は無いでしょう。

100人の中で下位10人を排除しても、残り90人の中で90位が最下位になるだけです。

しかし、可能な限り0に近づける社会が私達が安心して生活できる事だと信じています。

52人のデータから見えるもの

今回は、法務総合研究所研究部報告50 無差別殺傷事犯の実態を参考資料として考えて行きたい。これは、無差別殺傷事件の52人のデータを分析したものとなっている。

データから見えた人物像はこんな人でした。

  • 社会的信用も金も貯金もない
  • 友人も恋人もいない
  • 仕事もなく頼れる家族もいない
  • 将来への希望がない

それでは、データを見ていきましょう!

働き年齢の男性が多い傾向

男女別年齢層を見ると、女性1人を除いて男性。一般殺人と比べて特徴的なのが、20歳~39歳が全体の59.6%を占めている。少年も一般犯罪に比べて高い構成比であり、40歳以上なら一般殺人よりも構成比が低く、65歳以上の高齢者はいない結果となっている。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

社会に対して何らかの不満がる人は男女問わずいるはずですが、行動に移す人は20歳~39歳の男性が多く、女性は同様にならない。

社会情勢に関係なく無差別殺傷事件は、毎年一定数発生している。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

社会性の低さ

婚姻経歴が無い者が全体の82.7%を占める。残りの17.3%の者達は、婚姻経験があるものの離婚または別居している者が殆どで、円満で円滑な生活を送っているとは言えない。因みに、女性は、婚姻経験が無かった。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

犯行直近の居住状況から単身者が半数であり、自宅が最も多いのが分かる。つまり、自立し他者との関わり合いが少ない者と言える。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

孤独感が強い

特定のパートナーが居ない。

プライベートの犯行時の交際相手の有無を調べると、88.2%が無しであり、交際経験の有無は、34.6%が無かったが、52.8%はあったのだが、犯行当時には婚姻または交際関係が消滅または解消していた。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

友人関係を築く事が苦手

さらに、職場や学校の交友関係でも、52人中19人が友達が居らず、険悪または希薄な状態だった者が8人であり、新しい環境の就職後などにおいて適応が出来ず。また、コミュニケーションが円滑に行え無い為に、新たな友人関係を築く事が苦手で、対人関係スキルが低い傾向が考えられる。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

社会から切り離される

終了状況を調べると、犯行時には正規雇用され安定した収入や職を得ていたのは、4人のみと少ない。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

金銭的困窮

収入的にも、無収入が31人で、1ヵ月に20万円以上を得ていた者は、3人、10万円以下の者が9人だったことから、経済的に困窮または日々資金繰りに悩む状況下にある。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

教育程度から見ると、大卒が19.2%であったのに対して、中卒または高校中退の者が63.5%を占めた。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

前科・非行からエスカレート

前科が有る者が46.2%であり、前科が無い者が53.8%であった。しかし、前科者の中で懲役経験が有る者が大半を占めると同時に実刑の者も居た。前科者の場合、犯罪を繰り返し、最後に無差別殺傷事犯を行ったと見える。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

単一犯人が殆ど

単一殺人型に当てはまる者が31人と過半数であり,複数人の殺
害を意図した者は21人にすぎなかった。複数人の殺害を意図した者の中では,大量殺人型
が最も多い。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

犯行の動機

犯行の動機として「自己の境遇への不満」が42.3%と最も多い事から、現在の状況や境遇に何らかの不満がある⇒不満を晴らす為⇒無差別殺傷事件を行う。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

攻撃対象者の選定

被害者の選定理由として、一番多いのが「子供>女性>高齢者」と自分よりも弱者を攻撃対象に選定している。

2番目に多いのが、「怨恨相手等の代替又は投影」として幸せそうに見える相手を攻撃対象に選定している。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

その為の「攻撃対象を優先」させた者が、42.3%と最も多いが、「犯行場所を優先」させた者も30.8%と少なくない。

無差別殺傷事犯の実態を統計データから考える社会の闇

この統計から分かる「無敵の人」

先ほどの統計データから以下の傾向が分かった。

  • 主に20歳~39歳の男性
  • 【孤立感】交友関係が希薄もしくは殆ど居ない
  • 【疎外感】未婚者か結婚しても既に離婚している
  • 【将来への不安と絶望感】収入が少なく借金も少ないで生活に行き詰まっている
  • 【被害者意識】自分だけが不遇を受けていると考えている
  • 【虚無感と憤まん】守るものも失うものも無く思い通りにならない

これは、2ちゃんねる創設者の西村博之さんの造語である「無敵の人」であったと思う。

現在と比較して将来が良くなる事が無く、やってもやらなくても同じで、失うモノのない犯罪者が「無敵の人」です。

現在価値と将来価値が増えない

食事でも、1000円の食事には1000円の価値(美味しさ)を求めるように、1000円を支払った後に、1000円分の幸せが感じられる必要があります。

もしも、食後に500円の幸せしか感じられないのなら誰も食べる事はないでしょう。

つまり、犯罪を置かなさいデメリットとメリットを比較した場合に、デメリットが低い場合に抑止力として機能をしないのです。

無敵の人は無双!

無敵な人は、現在や未来に価値を置いていません。そもそも自分の価値も無なので、それを抑止するはずの法律や罰則が全く機能しないのです。

「金持ち喧嘩せず」は金持ちだから喧嘩しないのではなく、喧嘩して得られるメリットよりもデメリットが大きいから喧嘩しないのです。

衣食住が満たされず現状に不満を持ち将来の希望が無いのですから、悪事のハードルが凄く低くなります。

海外で被害に会いましたが、盗みなどをする人は、盗みをしたいのではなく、盗まなけらば今死ぬなど切羽詰まっているからです。

私達がたまたま、その状況にないのは困窮をしていない状態が維持されているからです。

つまり、盗むよりも盗まない方が得だからです。

無敵の人のセーフは?

無敵な人が無敵な人で無くすためには、状況を変える必要があります。

既存の法制度では抑止効果が薄いので、具体的には以下の通りです。

  • 誰からも相手にされないから「相手をする」
  • 誰からも恵まれないから「金を与える(ベーシックインカム)」

生活保護受給者などへの風当たりが強い現在ですが、それによって現在に絶望し犯罪者が増える事も考えられます。人間生活のセーフティーネットだけでなく犯罪抑止の面も考えられます。

今は他人事でも将来は分かりません。

「無敵な人」は、現世からドロップアウトする時に自殺ではなく、他社を巻き込んでドロップアウトします。

現世に未練があれば自殺まではせず、未練がなければ自殺と言う結果に至ります。

無差別殺傷を実行に移す人の「環境を作らない」事が大切なのは、犯罪者側の心情で考える必要があるからです。

 

 

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