車中泊や釣りの朝まづめまで待機で長時間の車内で待機する事ことがあるよね。
そんな時の車は、停車状態で電装品がフル稼働していて、夏や冬ならばエアコンがガンガンに電気を消費していく。電気の消費はバッテリーに影響を与え負荷がかかっているので、古いバッテリーならバッテリー上がりを起こす可能性がある。
車内の「内気循環」と「外気導入」
車の空調機能には、「内気循環」と「外気導入」の2つがるよね。多くの方が「内気循環」で「AC」を付けてエアコンを使っていると思う。私もそうだったんだけど、この使い方は危ないらしい!
特に長距離移動や車中泊などを行う場合は注意が必要。
- 外気導入とは、外気を車内に入れる方法
- 内気循環とは、外気から空気の侵入を止め、車内の空気を循環する方法
実験手順として
JAFが2019年5月17日に行った検証結果によれば、車両(日産セレナ)を2台用意して、市街地、高速道路、郊外・山道を走行中に車内に空気の環境を測定する機械を設置してテストを行った。エアコンフィルターを新品に交換し、エアコンはオートで26度設定にしてあり、窓も閉じ人の乗り降りもなし。
結論として
車内の二酸化炭素(CO2)濃度が市街地、高速道路、郊外・山道それぞれで、「外気導入」が1000ppmで保々一定だったのに対して、「内気循環」は右上がりに上昇した。市街地走行では約5.5倍の数値の差が確認された。
基準値としては、二酸化炭素(CO2)濃度が3000ppmを超えると眠気や疲労感と頭痛などを感じる人が増加するが、「内気循環」において
- 市街地走行では、20分後には4000ppmを超えた
- 高速道路では、20分後には3000ppmを超えた
- 郊外・山道では、20分後には3000ppmを超えた
ASHRAE:アメリカ暖房技術協会によれば以下の様になる。日本の車内ではなく室内の基準(厚生労働省 建築物環境衛生管理基準について)でも1000ppm以下に保つように求められている。
空気中のCO2濃度 | 人体に作用する時間 |
250-350ppm | 大気中における通常濃度 |
250-1000ppm | 換気が十分実施されている屋内の通常数値 |
2000-5000ppm | 換気の悪い部屋
頭痛、眠気、けん怠感、注意力散漫、心拍数の増加、吐き気の発生 |
5,000ppm以上 | 作業場所としての限界値(8時間-TWA) |
終わりに
長時間の停車や車中泊を行う場合は、バッテリーの交換などチェックを行い、エアコンフィルターの交換を必ず行っておく事を強く勧める。
オートエアコンの温度設定、日本車は「25℃」にして、長時間停車する車中泊などは、「外気導入」に設定し湿度が気になる方は、「AC(エアコン)」をONにすれば良いですね。
「AC(エアコン)」をONで使う場合でも、30分に1回または最低でも1時間に1回は窓を開けて空気の循環を行うと良いぞ!
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