天津でコロナ発見のリアルを「中国で”西安【1300万人封鎖】のロックダウン10日間生活”の実態を報告。妊娠8カ月で死産、診察拒否で死亡。」から考える

中国
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皆さんこんにちは、カイエンです。

私の滞在先の中国では、”普通”の生活が続いています。

冬季オリンピックまであと僅か1か月を切った中国では、「ゼロコロナ政策」で管理・隔離の超強化などの対策が実施されています。

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天津で感染経路不明コロナ

中国の天津からコロナ(オミクロン株)が出たと連絡が来た・・・

中国政府らは、2020年以降から更に厳しい管理体制で冬季オリンピックの2月4日まで残り1カ月の切ったシビアなタイミングで最悪の事態である。

天津の市党委員会副書記、市長、市予防管制総隊長廖国迅が出席し、北京首都防疫の予防とコントロールの為に城壁を断固として作らなければならないと、首都コロナ防衛の為に天心市行政が捨て身の発言連発をした。

 

すべての地区と部門は、政治的責任を断固として負い、完全なPCR検査によるスクリーニングを秩序正しく強力に完了させるとともに、「二つの安全策」を実際の行動に反映させなければならない。

各区、各部门要坚决扛起政治责任,迅速进入应战状态,确保有力有序完成全员核酸筛查任务,以实际行动体现“两个维护”。

「二つの安全策」…習近平総書記の核心的地位党中央の威厳を守れとガチ指示を公に出したことになるね。

この緊張感と背水の陣感が伝わるだろうか?

中国の遺伝子会社が中国軍と協力の意味

世界中でPCR検査が行われている。

 

その検体は何処へ行き管理破棄されるのだろうか?

 

PCR検査の大手と言えば、遺伝子解析最大手の中国企業の華大集団(BGIグループ、旧北京ゲノミクス研究所)です。

 

また、世界最大の慈善基金団体であるビル&メリンダ・ゲイツ財団(以下、ゲイツ財団)を通じて巨額出資先の一つが”BIG”であり、WHOのワクチンパスシステムの仕様書にビル氏の名前もある事から、今回の遺伝子ビジネスにも関与が濃厚であり、英国はPCR検査によるDNA情報の保管が可能となっている。

 

参考記事:海外でDNA収集する中国企業 米議員らが懸念 

※日本では2022年4月に個人情報保護法改正される…「ゲノム医療」

 

世界中から集められた摂取検体から国民の遺伝子情報(DNA)が取得される懸念が欧米では問題になっていた為、接種検体提出拒否していたのだ。

米国当局は中国政府が、アメリカ人のDNAを収集し研究していると指摘し新型コロナウイルス検査の支援を申し出る中国企業は疑わしいと考えている。

出典元・引用文献:foxnews|Dr. Siegel: Chinese firm ‘mining’ DNA to control health care future

トランプ前政権は、BGIなどの遺伝子解析企業をブラックリストに載せるように働きかけていました。

BIGの様な遺伝子解析会社は、アメリカ人のDNAが中国とロシアの遺伝子解析企業へ行くのを阻止すべきだ。
出典元・引用文献:rubio|Rubio, Grassley Seek Answers on HHS Funded Genetic Testing Connected to China, Russia

BGIグループの出生前検査は世界中の妊婦数百万人に利用され、世界全体で800万人(女性)余りで少なくとも52カ国で販売されサンプルを入手可能な状態だ。

中国の遺伝子解析最大手BGIグループ(華大集団)が中国軍と共同開発した出生前検査のデータを二次利用し、診断データが国家安全保障に直接関連する場合には中国当局に提出可能な規定となっていることが分かった。
出典元・引用文献:reuters|中国大手が軍と開発した出生前検査、遺伝子データが当局に渡る可能性

世界シェア独走企業の中国企業は、中国軍と協力関係にある。PCR検査機器から

アメリカ政府は中国から輸入した新型コロナウイルスのPCR検査機器を通じて遺伝情報が収集される可能性があるとして、研究機関に対して中国製の検査機器を使用しないよう警告した
出典元・引用文献:中国輸出のPCR検査機器で遺伝情報を収集か

遺伝子企業と軍との関係性が見つかりました。

世界的な遺伝子企業でCOVID検査薬を提供する遺伝子会社のBGIは中国人民解放軍陸軍(PLA)と協力関係にあり、呼吸器病原体の集団検査から脳科学に至る迄の研究でPLAと協力している40以上の研究のレビュー、特許出願、その他の文書が見つかりました。
出典元・引用文献:reuters|Exclusive: China gene firm providing worldwide COVID tests worked with Chinese military

北京市を360度囲う形で都市がある理由が良く分かる発言だと思う。

ピックアップ河北省で、北京市に隣接する形で市が形成されている。

天津市で市全域で約1400万人のPCR検査を実施する事を早々と決定し、1月8日からは一部の行政サービスを停止し、1月9日より省内の移動手段(都市間バスや巡回バスや一部の地下鉄)を停止または閉鎖さらに、教員資格試験の面接を全て停止させている。

もちろん観光スポットも営業を停止している。

 

北京市でも国営企業や公務員など上層部の人々は過去2週間に天津に入ったことがある人は、自宅待機の指示が出ている。

一部の市民は、西安の事例を知っているので戦々恐々となって脳裏を過っていると思う。

この事態を受けてかは分かりませんが、外国からの中国入国管理体制を強化すると発表しました。

西安在住者から見た生活

今回は西安在住者から見た「ゼロ化政策」について厳しい言葉で指摘している江雪さんを紹介します。

チェックゼロ化政策

「ゼロ化政策」から閉鎖解除は、「社会面感染ゼロ」の実現が必要となった。

  • 新規感染者ゼロ
  • 隔離中の濃厚接触者二次感染者ゼロ
  • 市中感染がゼロ

昨年末に中国式のロックダウンが実施された西安”での生活を”江雪さんが我的封城十日志”として2022年1月6日に投稿しました。

現在、原文の記事が削除されています。

出典元・引用文献:原文記事:QQ

日本の皆さんやこれから中国渡航予定の皆さんにも”雰囲気”が伝われば幸いです。

西安のロックダウン10日間生活【一部抜粋|一些摘录】

我的封城十日志”と日本の西安のニュースを合わせて紹介する。/”我的封城十日志 “与来自日本西安的新闻一起。

ロックダウン当日の2021年12月22日の3時、友達から「もうすぐスーパーが全部閉まるから食料の買いだめをした方が良い」というメッセージを受取りました

友人間で、政府発表前に何故か情報が出回る事があります。
三点多,朋友随喜微信留言,说还是去买些菜吧,储备一些食物,马上超市都要关门了。我相信她,她是资深的公益人,有多次远程救灾的经验。于是立马出门。

5時の会見で「市閉鎖命令」が出され『物資は十分』にあると言っていたが、食料や日用品の買い占める人が続出しました。

果然五点多的新闻发布会上,下了“封城令”,虽然政府说“物资供应充分”,但人们已开始抢购。

村の外にある沿道沿い200~300mには、緑色の金属板ですべて区切られていました。

地域によっては青色だったり様々
整个村子外面,沿路边有两三百米,都已被绿色的板子隔了起来。

当時は、今回の「都市封鎖:ロックダウン」がこれほど急激に進められ、人々の予測も付かない方向に向かうとは思っていませんでした。

参考リンク住民を殴打する中国西安市の防疫要員 |[视频]中国西安的一名检疫人员殴打一名居民。「#西安防疫要員2人市民殴打通報#」

あの夜、家から締め出され立ち往生した人、スーパーで買いだめする人、妊婦、病人、大学院入試勉強中の学生、建設作業員、ホームレス、西安に足を踏み入れた観光客……その誰もが今回の「都市封鎖:ロックダウン」が彼らにもたらす災難を低く甘く見積もりすぎていたのではないか?

直ぐに終わる隔離期間で、隔離手段も緩くなるだろうと誰もが思っていたけど、現実は逆であらゆる犠牲を払ってもゼロを目指すゴールに変わった事を知る者は少なかった。
那时候,我们还没想到,这场“封城”,会如此仓促不堪,朝着人们意想不到的方向发展。这个夜晚,那些被堵在家门口的人,超市里抢购的人,孕妇、病人、考研学生、建筑工人、城市流浪汉、路过西安的旅游者……可能都低估了这场“封城”将为他们带来的灾难。

わたしが暮らす地区では、2日に1回は庭でPCR検査が行われた。

団地の門から自由に出入りできず、敷地管理会社が出す「外出許可証」、の紙切れを発行し外に出ることができた。

隔離政策は「各世帯から一人2日に1回、食品の買い物に行ける」と聞いている。

PCR検査は痛いよね
我所在的小区,院子里每两天做一次核酸。大门虽不能自由进出,但物业开个“出门证”,也就是一张小纸条,就能出门。据说隔离政策是“每一户两天可以有一人出去买菜”。

数日後、ロックダウン後の西安から帰宅するため、陝西省咸陽市淳化県出身の男性がシェア自転車でマイナス6、7度の関中原野の道を夜8時から朝6時までこぎ続け約90キロ走破し、実家の近くまで来た時防疫担当者に「捕ま」り、罰金200元(約3600円)を科せられた。

また帰宅するために咸陽空港から秦嶺山脈の中を昼夜8日間歩きき続けて帰宅途中の、分水嶺そばで発見された青年もいた。

必ず発見されると受け取る方が多いと思う。
几天后,看到新闻,老家在咸阳淳化县的一个男人,封城后,为了从西安回家,蹬了一辆共享单车,在零下六七度的关中原野,从晚上8点骑到早上6点,将近90公里,在接近老家时被防疫人员“抓住”了,罚款200元。还有一个年轻小伙,为了回家,从咸阳机场走到秦岭,又在山里走了八天八夜,一直到了分水岭附近的广货街,被人发现。

12月27日、突然、西安全体が「管理がグレードアップ」と聞いた。

「2日に1回野菜を買いに行く」ルールが廃止されたと地区警備員が言う。今日から誰もこの地区に出入りできなくなった。

管理体制や運用方針が急に変わる事は良くある。日本の様に3日後に適用ではなく、発表した瞬間から有効であり、別の場所ではその前から有効になっている事もあった。
12月27日,突然听说全西安“管控升级”了。小区保安说,原本执行的“两天出门买一次菜”,已经作废。从今天开始,任何人都不能进出小区。

この頃には、多くの地域で住民同士がインスタントラーメとをたばこへ、にんにくをじゃがいもに交換する「物々交換」が始めているネット記事を読んで唖然としてけど、それは現実だった。

団地を閉鎖され外部との通路は金属板で覆われ監視員もいる環境では、中で解決するしかない。物々交換は最終手段であり切実さと恐怖は現地にいないと感じる事は難しいと思う。
此时,看到网上说很多小区,邻居之间开始“以物易物”,拿方便面换香烟,大蒜换土豆等,哑然失笑,但我相信,这当然是真的。

12月29日の政府記者会見の生放送での、コメント欄が「食料の購入困難」のコメントで溢れかえり、その結果コメント欄はさっと締め切られた。

コメント欄の閉鎖を見れば、この話題が禁句でありメッセンジャーでやり取りする人は少なくなるだろう。何故ならシビアな問題だと感じるからだ。
「新型コロナワクチン」中国でワクチンの話はタブーです。中国で12歳娘の母親が「ワクチン接種後死亡」訴えて「拘束」されました。
12月29日政府新闻发布会的直播,评论区被“买菜难”攻陷,结果干脆关闭了评论。

政府の無償野菜が一部の団地に支給されニュースになったが、ネットユーザーが調べると、いわゆる「十分な供給を受けている」団地はどこも

政府と関係が深いと処程、食料の支給がされている事を突き止めた。

隔離政策で、滞在先のホテルが政府と関係の深い企業だと指摘されていたので、野菜の配布先や優先順位あったのだと思案する。
此前,网上已曝出不少新闻,政府的免费菜发到了一些小区,但网友追查,一些自称保障丰足的小区都和政府有关。

何日も続いた「野菜の販売困難」は、人災だったことを本質で明らかだった。西安では物資不足ではなく、物資が最もそれを必要とする人の手に届けられないだけだった

事实已经很明显,持续多天的“卖菜难”,本质还是人为灾难。在西安,并不存在物资匮乏,只是物资难以送到最需要它们的人手里。

高齢出産の妊婦が病院に行けない」「腎臓移植後の薬が必要な病人が薬を買う場所が無い」「出稼ぎ労働者の建設現場が閉鎖されて食事ができない」「大学院入試に来た受験生が街角で飢えている」…ゼロコロナ政策の元に感染対策強化で、二次災害が頻発しているから、人権や人道に反する事態への発展を否定できない。

西安では1日夜、妊娠8か月の女性が陰性証明書を所持していないとして、氷点下の中、病院の外で2時間待たされた末に死産となった。
出典元・引用文献:妊婦は受診できず死産・買い出し住民殴打…「ゼロコロナ」で西安封鎖、当局に批判も  
1日晚,在西安,一名8个月大的孕妇因为没有阴性证明,在医院外的冰天雪地里等了两个小时,结果胎死腹中。

衛生部門トップが謝罪|

随着管控升级,每天都有坏消息传来:高危孕妇无法去医院备产,肾移植后急需用药的病人无处买药,农民工在关门的建筑工地上无法吃饭,考研学生滞留街头挨饿……因防疫管控而引发的各种次生灾害频频发生,再下去,并非没有爆发人道主义灾难的可能。

友人のミンタオが2日前に「野菜の販売の難しさ(売り難さ)」の解決する方策を呼びかけ雑誌を書いたが、記事掲載から2日後に記事が見つからなくなった。

わたしがよく利用するサイトでは、西安の感染拡大事情に関する「ネガティブ」記事がすべて削除するようになっていた

朋友敏涛前两天写了几篇日志,就是呼吁解决“卖菜难”的,文章发出两天,就找不到了。我熟悉的一家平台,已开始刪掉西安疫情的所有“负面“…

閉鎖から10日目に友人からのメッセージは「社会的な感染者ゼロ化政策」への称賛だった。

最後には、「西安には勝利しかない、他の選択肢はなく、後退もできない」と結ばれていた。

我没有等来小红书上女孩的消息,却看到了一个曾经熟悉的朋友留言,一大段话,大抵是为“社会面清零”叫好。末尾有一句是:“西安只能胜利,别无选择,没有退路。”

ある出来事の後で、何があったのかを振り返らず血や涙の反省も教訓もなく、性急に成果を立てて表彰や賛美に終始するだけなら、大勢の人々の苦しみはただの無駄だったということになる

“事件过后,如果没有反思,不吸取血泪教训,忙着立功摆奖,歌功颂德,那人们的苦难只能是白白承受。”

その後

この様な記事は、”政府批判に繋がる”事を恐れる当局は警戒し記事を観覧不可としたのだろう。

終わりに

中国では、皆さんがご存じの様に信用点数システム(芝麻信用)を運用している。一人一人が安易に発言しコメントを書く事は極めて少ない。

政府に反するようなこと書くには、ある種の覚悟が必要であり、立場が上に行けば行くほど”気にする事”が多いのも事実だ。

民主主義国で多数の犠牲者(死者)を出している新型コロナウイルス封じ込めに成功した(死者が少ない)共産主義国の中国というイメージ戦略にオリンピックを使いたい事が伺えますが、中国のコロナでも西安のように象徴的な悲劇が無ければ、私達日本人が知る事は無かったと思う。

これらは、複数ある事実の一角だと考えてほしい。

 

今は、天津市で西安の悲劇が繰り返されないように祈るばかりである。

 

今から中国に行く方は、日本と全くルールが違う事を知ってください。日本の様に緩くありません。

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