皆さんこんにちは、カイエンです。
私の滞在先の中国では、”普通”の生活が続いています。
冬季オリンピックまであと僅か1か月を切った中国では、「ゼロコロナ政策」で管理・隔離の超強化などの対策が実施されています。
天津で感染経路不明コロナ
中国の天津からコロナ(オミクロン株)が出たと連絡が来た・・・
中国政府らは、2020年以降から更に厳しい管理体制で冬季オリンピックの2月4日まで残り1カ月の切ったシビアなタイミングで最悪の事態である。
天津の市党委員会副書記、市長、市予防管制総隊長廖国迅が出席し、北京首都防疫の予防とコントロールの為に城壁を断固として作らなければならないと、首都コロナ防衛の為に天心市行政が捨て身の発言連発をした。
すべての地区と部門は、政治的責任を断固として負い、完全なPCR検査によるスクリーニングを秩序正しく強力に完了させるとともに、「二つの安全策」を実際の行動に反映させなければならない。
各区、各部门要坚决扛起政治责任,迅速进入应战状态,确保有力有序完成全员核酸筛查任务,以实际行动体现“两个维护”。
この緊張感と背水の陣感が伝わるだろうか?
中国の遺伝子会社が中国軍と協力の意味
世界中でPCR検査が行われている。
その検体は何処へ行き管理破棄されるのだろうか?
PCR検査の大手と言えば、遺伝子解析最大手の中国企業の華大集団(BGIグループ、旧北京ゲノミクス研究所)です。
また、世界最大の慈善基金団体であるビル&メリンダ・ゲイツ財団(以下、ゲイツ財団)を通じて巨額出資先の一つが”BIG”であり、WHOのワクチンパスシステムの仕様書にビル氏の名前もある事から、今回の遺伝子ビジネスにも関与が濃厚であり、英国はPCR検査によるDNA情報の保管が可能となっている。
※日本では2022年4月に個人情報保護法改正される…「ゲノム医療」
世界中から集められた摂取検体から国民の遺伝子情報(DNA)が取得される懸念が欧米では問題になっていた為、接種検体提出拒否していたのだ。
米国当局は中国政府が、アメリカ人のDNAを収集し研究していると指摘し新型コロナウイルス検査の支援を申し出る中国企業は疑わしいと考えている。
出典元・引用文献:foxnews|Dr. Siegel: Chinese firm ‘mining’ DNA to control health care future
トランプ前政権は、BGIなどの遺伝子解析企業をブラックリストに載せるように働きかけていました。
BIGの様な遺伝子解析会社は、アメリカ人のDNAが中国とロシアの遺伝子解析企業へ行くのを阻止すべきだ。
出典元・引用文献:rubio|Rubio, Grassley Seek Answers on HHS Funded Genetic Testing Connected to China, Russia
BGIグループの出生前検査は世界中の妊婦数百万人に利用され、世界全体で800万人(女性)余りで少なくとも52カ国で販売されサンプルを入手可能な状態だ。
中国の遺伝子解析最大手BGIグループ(華大集団)が中国軍と共同開発した出生前検査のデータを二次利用し、診断データが国家安全保障に直接関連する場合には中国当局に提出可能な規定となっていることが分かった。
出典元・引用文献:reuters|中国大手が軍と開発した出生前検査、遺伝子データが当局に渡る可能性
世界シェア独走企業の中国企業は、中国軍と協力関係にある。PCR検査機器から
アメリカ政府は中国から輸入した新型コロナウイルスのPCR検査機器を通じて遺伝情報が収集される可能性があるとして、研究機関に対して中国製の検査機器を使用しないよう警告した
出典元・引用文献:中国輸出のPCR検査機器で遺伝情報を収集か
遺伝子企業と軍との関係性が見つかりました。
世界的な遺伝子企業でCOVID検査薬を提供する遺伝子会社のBGIは中国人民解放軍陸軍(PLA)と協力関係にあり、呼吸器病原体の集団検査から脳科学に至る迄の研究でPLAと協力している40以上の研究のレビュー、特許出願、その他の文書が見つかりました。
出典元・引用文献:reuters|Exclusive: China gene firm providing worldwide COVID tests worked with Chinese military
北京市を360度囲う形で都市がある理由が良く分かる発言だと思う。
天津市で市全域で約1400万人のPCR検査を実施する事を早々と決定し、1月8日からは一部の行政サービスを停止し、1月9日より省内の移動手段(都市間バスや巡回バスや一部の地下鉄)を停止または閉鎖さらに、教員資格試験の面接を全て停止させている。
もちろん観光スポットも営業を停止している。
北京市でも国営企業や公務員など上層部の人々は過去2週間に天津に入ったことがある人は、自宅待機の指示が出ている。
一部の市民は、西安の事例を知っているので戦々恐々となって脳裏を過っていると思う。
西安在住者から見た生活
今回は西安在住者から見た「ゼロ化政策」について厳しい言葉で指摘している江雪さんを紹介します。
チェックゼロ化政策
「ゼロ化政策」から閉鎖解除は、「社会面感染ゼロ」の実現が必要となった。
- 新規感染者ゼロ
- 隔離中の濃厚接触者二次感染者ゼロ
- 市中感染がゼロ
昨年末に中国式のロックダウンが実施された”西安”での生活を”江雪さんが我的封城十日志”として2022年1月6日に投稿しました。
日本の皆さんやこれから中国渡航予定の皆さんにも”雰囲気”が伝われば幸いです。
西安のロックダウン10日間生活【一部抜粋|一些摘录】
ロックダウン当日の2021年12月22日の3時、友達から「もうすぐスーパーが全部閉まるから食料の買いだめをした方が良い」というメッセージを受取りました。
5時の会見で「市閉鎖命令」が出され『物資は十分』にあると言っていたが、食料や日用品の買い占める人が続出しました。
村の外にある沿道沿い200~300mには、緑色の金属板ですべて区切られていました。
当時は、今回の「都市封鎖:ロックダウン」がこれほど急激に進められ、人々の予測も付かない方向に向かうとは思っていませんでした。
あの夜、家から締め出され立ち往生した人、スーパーで買いだめする人、妊婦、病人、大学院入試勉強中の学生、建設作業員、ホームレス、西安に足を踏み入れた観光客……その誰もが今回の「都市封鎖:ロックダウン」が彼らにもたらす災難を低く甘く見積もりすぎていたのではないか?
わたしが暮らす地区では、2日に1回は庭でPCR検査が行われた。
団地の門から自由に出入りできず、敷地管理会社が出す「外出許可証」、の紙切れを発行し外に出ることができた。
隔離政策は「各世帯から一人2日に1回、食品の買い物に行ける」と聞いている。
数日後、ロックダウン後の西安から帰宅するため、陝西省咸陽市淳化県出身の男性がシェア自転車でマイナス6、7度の関中原野の道を夜8時から朝6時までこぎ続け約90キロ走破し、実家の近くまで来た時防疫担当者に「捕ま」り、罰金200元(約3600円)を科せられた。
また帰宅するために咸陽空港から秦嶺山脈の中を昼夜8日間歩きき続けて帰宅途中の、分水嶺そばで発見された青年もいた。
12月27日、突然、西安全体が「管理がグレードアップ」と聞いた。
「2日に1回野菜を買いに行く」ルールが廃止されたと地区警備員が言う。今日から誰もこの地区に出入りできなくなった。
この頃には、多くの地域で住民同士がインスタントラーメとをたばこへ、にんにくをじゃがいもに交換する「物々交換」が始めているネット記事を読んで唖然としてけど、それは現実だった。
12月29日の政府記者会見の生放送での、コメント欄が「食料の購入困難」のコメントで溢れかえり、その結果コメント欄はさっと締め切られた。
「新型コロナワクチン」中国でワクチンの話はタブーです。中国で12歳娘の母親が「ワクチン接種後死亡」訴えて「拘束」されました。
政府の無償野菜が一部の団地に支給されニュースになったが、ネットユーザーが調べると、いわゆる「十分な供給を受けている」団地はどこも
政府と関係が深いと処程、食料の支給がされている事を突き止めた。
何日も続いた「野菜の販売困難」は、人災だったことを本質で明らかだった。西安では物資不足ではなく、物資が最もそれを必要とする人の手に届けられないだけだった。
「高齢出産の妊婦が病院に行けない」「腎臓移植後の薬が必要な病人が薬を買う場所が無い」「出稼ぎ労働者の建設現場が閉鎖されて食事ができない」「大学院入試に来た受験生が街角で飢えている」…ゼロコロナ政策の元に感染対策強化で、二次災害が頻発しているから、人権や人道に反する事態への発展を否定できない。
西安では1日夜、妊娠8か月の女性が陰性証明書を所持していないとして、氷点下の中、病院の外で2時間待たされた末に死産となった。
出典元・引用文献:妊婦は受診できず死産・買い出し住民殴打…「ゼロコロナ」で西安封鎖、当局に批判も
1日晚,在西安,一名8个月大的孕妇因为没有阴性证明,在医院外的冰天雪地里等了两个小时,结果胎死腹中。衛生部門トップが謝罪|
友人のミンタオが2日前に「野菜の販売の難しさ(売り難さ)」の解決する方策を呼びかけ雑誌を書いたが、記事掲載から2日後に記事が見つからなくなった。
わたしがよく利用するサイトでは、西安の感染拡大事情に関する「ネガティブ」記事がすべて削除するようになっていた…
閉鎖から10日目に友人からのメッセージは「社会的な感染者ゼロ化政策」への称賛だった。
最後には、「西安には勝利しかない、他の選択肢はなく、後退もできない」と結ばれていた。
”ある出来事の後で、何があったのかを振り返らず血や涙の反省も教訓もなく、性急に成果を立てて表彰や賛美に終始するだけなら、大勢の人々の苦しみはただの無駄だったということになる”
その後
この様な記事は、”政府批判に繋がる”事を恐れる当局は警戒し記事を観覧不可としたのだろう。
終わりに
中国では、皆さんがご存じの様に信用点数システム(芝麻信用)を運用している。一人一人が安易に発言しコメントを書く事は極めて少ない。
政府に反するようなこと書くには、ある種の覚悟が必要であり、立場が上に行けば行くほど”気にする事”が多いのも事実だ。
民主主義国で多数の犠牲者(死者)を出している新型コロナウイルス封じ込めに成功した(死者が少ない)共産主義国の中国というイメージ戦略にオリンピックを使いたい事が伺えますが、中国のコロナでも西安のように象徴的な悲劇が無ければ、私達日本人が知る事は無かったと思う。
これらは、複数ある事実の一角だと考えてほしい。
今は、天津市で西安の悲劇が繰り返されないように祈るばかりである。
今から中国に行く方は、日本と全くルールが違う事を知ってください。日本の様に緩くありません。
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