細菌と肉体の認識が変わるパラダイムシフト

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今までの肉体の釣り扱いはモノとして扱ってきた。各々のパーツが組み合わされた一つの物体だった。先端研究では、従来の見方も価値観も覆していく。それは手術の時に手を洗わないのが普通だった事が誤りだった様に覆る。

Pickup!母が癌になった時に実行したこと【経緯】 で行ったことは腸内環境と人体常在菌の能力を阻害せず環境を整える事をしたのかもしれない。

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失われてゆく、我々の内なる細菌

失われてゆく、我々の内なる細菌
by カエレバ

私たちの人体には、ヒト細胞を優に超える100兆の細菌が生活している。その細菌が私達にとって免疫系や病気への抵抗力の役割をしていることが研究成果から分かってきた。

人類の歴史とは、その細菌と自身の免疫系との関わり合いの中で現代まで続いてき、現代人が抱える問題は、その細菌との関わり合いを崩すものでは無いだろうか?
腎臓病、糖尿病、肥満やアレルギーそして癌といった深刻な疾患が引く起こされると言ったらどう思うだろうか?

人体と常在菌

見えない事は無いことでは無いし、菌=悪で割るものでは無い事を認識できる。行き過ぎた抗菌や清潔好きに示唆が飛んだ本。

日常生活で最近は悪いものだ身の回りが如何に汚れていて汚いかをCMから日々流されている。80年前と比べて私達は殺菌や除菌に神経質になっている事に気付いていますか?

人体常在菌―共生と病原菌排除能
by カエレバ

近代医学は病原体の戦いでもあったので駆逐に終始し発展してきたし正義だった。つまり全ての細菌は悪であって、人体に何ら良い影響を与えないものと解釈してきた。

その結果、耐性菌と言った言葉がある通り、抗生物質が効かない耐性菌などが現代医療を脅かしている時代になっています。

私達に出来ることは、不必要な抗生物質の服用や抗菌性化合物を含む食品を摂らないこと。腸内環境を正常化させるためにプロバイオティクス(微生物の粉末カプセルなど)の摂取が流行しているアメリカですが、摂取可能な微生物の数は限られていて少ないですし、必ずしも人間に効くと限らない。極論を言えばヨーグルトも外部から菌を入れる行為も疑問が浮かぶ。

生命とは何か―物理的にみた生細胞

量子力学や原子物理学を学んだ方には馴染みがあるシュレーディンガー。まだミクロな物を見る事が出来なかった時代に、膨大な知識と類推で提言し、将来的にその内容が正しい事が証明された凄さ。文語調で初めての方には読み難いかもしれませんが良書です。

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)
by カエレバ

量子力学で生命の謎を解く 量子生物学への招待

量子論そして量子力学また量子生物学から見た生命現象を考察した本で古典的な物理学では解決不可能な難問を量子生物学が解決する。医療の先端研究の一端を知る事が出来る。

量子力学で生命の謎を解く
by カエレバ

生物と無生物のあいだ

難しい語り口になりやすい話題を、著者の日常から微生物の考察に入る為、大変読みやすいし、生物とウィルスの違いを定義し動的平衡状態を保つのが今私達が同じ容姿に見える理由と言う。科学や理科が苦手であった方にもお勧めの一冊。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
by カエレバ

終わりに

古典的な人体の認識は、古いのかもしれない新たなステップとして量子生物学という学問が注目され発展している。
この研究が進めば、普通の細胞が変異して癌細胞になるメカニズムの進展にもつながる可能性がある。

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