自動車や自転車にバイクそれに家庭にある洗濯機なのどの家電を自分で綺麗に塗装が出来たら長く使えるよね。
プラモデルなどで塗装をした事がある方も苦手な方も多いはず。自分で塗装すると色むらやホコリが着いたりツヤ感が出ないなど不満足な仕上がりになった方いるよね。
少しのコツと工夫で防ぐことが出来ますから自家塗装で綺麗に塗る方法を紹介します。
ビフォーアフター
車のバンパーの傷を直し、結果は写真の通りです。
自家塗装の方法
自家塗装とは、プロに頼まずに自分の家で塗装をする事になります。
塗装の方法としては3つ
- 刷毛(ハケ)で塗る
- 缶スプレーで塗る
- エアブラシで塗る
刷毛(ハケ)で塗る場合は、家の外壁や門扉などの屋外にある大きな範囲にペンキなどを塗る事が多く、細かい部品(パーツ)を塗るには不向きです。
エアブラシで塗る場合は、初期投資として機材を一式揃える必要がりますし、テクニックを必要とするので、お手軽にやるものではありません。
缶スプレーで塗る場合は、誰でも簡単に手軽に始められて失敗をしてもやり直しが出来て、綺麗に仕上げれるので自家塗装に向いています
準備するもの
必要なものを一式準備すると8千円~9千円程度かかるので、かすり傷の板金が2万5千円程度だとすると半額程度で施工ができます。
今回の作業に必要なモノは以下の通りです。
傷埋め用品類
- バンパー用パテ【全色塗色対応】
- バンパープライマー
塗装用品類
- ボデーペン
- ボディペンボカシ材
- ウレタンクリアー
- シリコンオフ
研磨磨き用品類
- 耐水サンドペーパー
- 液体コンパウンドトライアルセット
塗装付属品類
- マスキングテープ
- ビニル付き養生テープ
- 新聞紙
あると便利なもの
- 作業着
- ゴム手袋
- ドライヤー
- 扇風機
塗装工程
車のバンパーのガリ傷が、深く下地やプラスチック(黒色)も見えています。この状態で普通に塗装を行っても凹凸が残ってしまいます。凹凸を無くすためにパテ盛り工程する必要があり、その後に塗装を行います。
水洗い
土埃や泥で汚れていたので、簡単に洗い流します。
下地研磨
車体の汚れを十分落としてから、耐水サンドペーパー150番で、ささくれをとり、周辺部と同じ高さになるまで研磨します。
傷が付いている部分に加えて周りも広範囲に研磨します。指でなぞって凹凸が無い事を確認してください。
脱脂(油分を取り除く)
シリコンオフをスプレーしてキレイなタオルで拭きます。
この工程に必要な商品
バンパープライマー
樹脂が露出した部分にサッとスプレーします。
この工程に必要な商品
バンパーパテ塗り
練ったバンパーパテをキズ部分に押しつけるように一方向に塗っていきます。周囲の塗装面より少し高く盛り上げましょう。
この工程に必要な商品
バンパーパテ研磨
耐水サンドペーパー320番で研磨していきます。ある程度平滑になったら600番~1000番で段差や凹凸がなくなるまで研磨しなめらかに仕上げます。
指でなぞって凹凸が無い事を確認してください。
脱脂(油分を取り除く)
シリコンオフをスプレーしてタオルで拭き取ります。
この工程に必要な商品
塗装のマスキング
スプレー塗装はかなり飛び散るので広い範囲をマスキング。塗装との段差が生まれないように、紙などを折り返して隙間が出来るように張り付け、その他の場所をビニールのマスキングで車を覆います。
バンパープライマー
樹脂が露出した部分にサッとスプレーします。
この工程に必要な商品
下地塗り
本塗りの前に、下地塗りとしてプラサフ(プライマー・サフェサー)を使うのが普通です。プラサフによって表面を滑らかにする事で、本塗り時の塗料が付着しやすくなります。
表面がザラザラになりやすいので、塗装面を良く乾燥させてから耐水ペーパー(800番~1000番)やコンパウンドで磨いてください。
磨き過ぎると塗装が無くなるので注意が必要です。
この工程に必要な商品
プラサフ研磨
耐水サンドペーパー1000番で研磨していきます。
指でなぞって凹凸が無い事を確認してください。
脱脂(油分を取り除く)
シリコンオフをスプレーしてタオルで拭き取ります。
この工程に必要な商品
本塗り
ボカシ剤とカラー塗装を交互に吹き付け、薄く何度も何度も塗る方がムラなく濡れます。塗装後5分~10分間隔の乾燥時間を置いて塗装を繰り返します。
ボカシ剤
カラーペイントをスプレーする直前に、広い範囲にスプレーしておくことでカラーペイントの塗装時に発生する白っぽいザラつきを効果的に抑えることができます。
この工程に必要な商品
カラー塗装
ボカシ剤が乾かないうちにカラーペイントをスプレー
この工程に必要な商品
本塗りでタレた場合
本塗りでタレた場合は、現在の塗装が終わってから2時間以上も十分に乾燥させてから、タレた部分を耐水ペーパーやコンパウンドで再度研磨し、滑らかにします。
タレた部分の研磨完了後に、再度本塗装を行ってください。
乾燥
本塗り塗装完了後、30分以上乾燥させた後に、クリアー塗装を行います。
上塗り用(クリアー)
本塗り塗装のままだとツヤ感が無く曇った印象になるので、塗装面の保護とツヤ出しとしてクリアー塗装を行います。
綺麗に長持ちするように塗りたい場合方は、上塗りはウレタン系のクリアー塗料を使うと良いです。
ピンを差し込み2液を混合させます。
反対向きに10分程度放置してから使います。
この工程に必要な商品
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乾燥
上塗り用(クリアー)塗料が乾くまで、しっかり乾燥させます。
コンパウンド磨き
コンパウンドは研磨剤で、より細かく研磨する事が出来るので、表面がツルツルになります。
磨く順番は、3000⇒7500⇒9000の順番に磨いていきます。
コンパウンドで磨いて、表面の凹凸を滑らかにしてツヤをだします。
液体コンパウンドをスポンジに少量つけて、円を描くのではなく、縦横直線的に磨きます。
納得できるまで繰り返し磨きます。磨き過ぎた場合は、再度クリアー塗装を行って下さい。
この工程に必要な商品
乾燥
完全に塗装が内部まで乾燥するには1週間~1ヵ月必要と言われています。その為、その期間に山道や泥はねの可能性が高い場所へ行くのは控えた方が良いです。
最低でも1週間程度は、塗装が剥げないようにゆっくりしててね。
終わりに
自家塗装は、綺麗さやツヤ感も耐久性を求めると、手間が多くなります。耐久性を考えると塗装回数を増やし、ツヤ感出す為に研磨時間も長くなります。
どのレベルを求めるかは個人の判断ですが根気のいる作業に間違いありません。
お疲れさまでした。
自動車塗装のDIY
最近は自分で修理される方も多くなったと聞きます。
ドア1枚3~4万円や傷や凹みがあれば5~6万円は最低でも必要になるので、財布が厳しいですよね。
なぜ高いのかと言えば、塗装するには多くの消耗品が必要になるからです。
例えば、テープ、紙、パテ、塗料、コンパウンド・・・などです。丁寧にするとさらに消費が増えていきます。
塗装やパテ盛りの回数もクリアーを乗せる回数も多く、必然的に乾燥させる回数(時間)も増えます。
格安仕上げ
不景気のせいもあるでしょうし、町工場に『格安仕上げでお願いします。』と言った案件も多く、修理屋は慣れているので直ぐに対応してくれます。
格安仕上げとは、普段の工程を省略する事を意味し、仕上がり精度が低く見た目は良くありません。
1日の作業では採算が合わないので、作業スピード向上の為にパテ2回の所を1回にし、クリアーを乗せる回数も減らすなど材料と工程を減らすことで採算を合わせます。
ドアなら閉まれば良い、水か侵入しなければいいなどの方には、『格安仕上げでお願いします。』と言って見積もりを貰うのが良いでしょう。
応急処置と言う認識
私達素人が塗装をやってみたとうのは、応急処置とプロから言われても仕方がないレベルなんですよ。
見た目を上手く(素人目線)出来ていても、雨風日光その他諸々のダメージに塗料が耐えられるかです。直ぐに差は出ませんが、数か月数年と経つと差がわかる時が来ます。
つまり
自分で塗装を行うならば自己責任ですが、使う道具や手順そして素人がするので、精度や塗装の強度が違うと私は考えています。長く使いたいなら正規の価格で施工をお願いすると長く使えます。
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